高齢者の睡眠障害を解消するなら夕方に散歩する
高齢者の睡眠障害は、1日の体温の変化に原因があります。人間は体温が下がるときに熟睡できる生き物です。通常は夕方をピークに徐々に体温が下がって、ぐっすり眠れるようになっています。それが加齢とともに温度差がどんどん小さくなっていくのです。高齢者の睡眠障害の解消法を見ていきます。
高齢者の睡眠障害は1日の体温差
人間の1日の体温の変化は、朝におきる直前あたりが一番低く、夕方がもっとも高くなります。そして、朝にかけて体温が下がっていくことで人間はぐっすり眠れるような構造になっているのです。
すなわち、人間は体温が下がっていくときに熟睡できる生き物ということ。その落差が大きいほどよく眠れます。しかし、高齢者になると筋肉量が減って新陳代謝が落ちて、体温は上がりにくく下がりにくくなるのです。
こうして、1日の体温の差がなくなるとおこるのが高齢者の睡眠障害。ぐっすり眠るカギを握るのは体温の変化なのでした。そして、高齢者の睡眠障害を解消するには、夕方に散歩することがおすすめです。
高齢者の睡眠障害は夕方散歩で解消
夕方に散歩する目的は、体温が一番高くなる夕方の時間帯に合わせて散歩することで、意識的に体温の変化の落差を大きくすることにあります。散歩による疲労感が睡眠をより深い促すという効果も期待できるでしょう。
若いころは体温がもっとも低くなる時間帯と、もっとも高くなる夕方の差は1度くらいあるもの。しかし、1日の体温の変化は20代を過ぎるとだんだん減少。それが高齢者になるにつれてどんどん小さくなっていくのです。
この温度差にこそ、高齢者の睡眠障害の原因があるというわけ。実際、毎朝の散歩を夕方に変えただけで、長年悩んでいた睡眠障害が治った症例もあるほどです。高齢者の睡眠障害は、夕方に散歩することで解消できることがあります。