三半規管を鍛える「振り返り体操」左右差を改善
人に呼ばれて振り返るとめまいがすることはありませんか? それは三半規管の機能が落ちていることが原因かもしれません。三半規管を鍛える「振り返り体操」で、まずは三半規管の機能に左右差が生じているかを調べてみましょう。機能が落ちている場合は、三半規管を鍛える振り返り体操を実践します。
三半規管の左右差でめまいを感じる
人間が体のバランスを保つための大切な情報源となるのが「目・耳・足の裏」です。この3つの情報源から集められたさまざまなデータや信号を小脳に伝達し、体のバランスを保っています。
目は周囲の状況を捉えて、その情報を知神経から脳に伝達します。足の裏は感じた体の位置などを脊髄から脳へ伝達。そして、3つの情報源の中でも、体の回転や傾き、スピードなどを感知する前庭器が耳には存在しています。
耳のどちらかの前庭器に障害がおこると、平衡機能の左右差が発生。前庭器の代表格ともいえる三半規管の左右差による異常な情報が、正常な情報を伝える目と足の裏の情報とズレとなって、めまいを感じるのです。
三半規管を鍛える「振り返り体操」
そんな三半規管の異常があるのかを検査するのが「振り返り体操」です。まずは、利き腕の親指を立てて、肩の高さでまっすぐ体の正面に伸ばします。そして親指の爪から目を離さずに、頭を左右に30度ぐらい回すのです。
ここで、頭を左に動かしたときに親指の爪が見えにくい場合は、左の三半規管の機能が落ちています。頭を右に動かしたときに見えにくい場合は、右の三半規管の機能が落ちているのです。
機能が落ちている三半規管を鍛えるトレーニングにも、振り返り体操は使えます。左右に30度ぐらいずつ回す動きを、20回行うのです。1から20まで声に出して数えるとよいでしょう。1日2回が目安。食後1時間は避けましょう。
■「三半規管を鍛える」おすすめ記事
三半規管を鍛えるトレーニングで転倒を防止
三半規管を鍛えるバランスボールトレーニング
■「耳」に関するおすすめ記事
大人の中耳炎「滲出性中耳炎」症状と見分け方
先天性耳瘻孔は何歳までに手術をするべきか
好酸球性が原因の中耳炎で聴力ゼロの可能性
アカは自然に出てくる!?耳かきは不要だった