メラノーマの進行速度は全部が早いわけではない
メラノーマはすべてが進行速度が早く、転移も早いとは限りません。じつはメラノーマは大きく2つに分けられます。そして、進行速度が遅いタイプのメラノーマは比較的、年をとった人にできやすいのが特徴。メラノーマは進行速度が遅くてもいずれ色調に濃淡が出てきて、表面もデコボコしてきますが、手術で除去すれば大丈夫です。
メラノーマでも進行速度が遅い種類
メラノーマは大きく2つに分けられます。1つは「悪性黒子(こくし)」または「黒色がん前駆症」から出てくる黒色腫。比較的、進行速度が遅い部類のメラノーマに入ります。もう1つはそれ以外の黒色腫で、進行が早いメラノーマです。
黒色がん前駆症は顔など日光の照射部にできる進行速度が遅いメラノーマ。割合、年をとった人にできやすいとされています。一般的に経過は非常に長く、最初は小さな褐色から黒褐色の老人性色素斑のような形を取るものです。
進行速度が遅いメラノーマは徐々に拡大していくうちに、患部の色調も濃淡がまちまちとなって、表面が不規則にデコボコしてくるのが特徴。一般的な老人性色素斑は比較的、色が均一で、長期にわたって大きさがそれほど変わりません。
メラノーマの進行速度が遅くても除去早め
ところが、悪性黒子または黒色がん前駆症では徐々に大きくなります。そして、そのうちに一部が結節状に盛り上がってくるのです。このような状態になったらメラノーマに進行したと考えられます。
このタイプの進行速度が遅いメラノーマは、光線によってメラノサイトが悪性化。メラノサイトが自律的に増殖する能力を獲得して、がんのようになったと考えられています。
とはいえ、悪性黒子または黒色がん前駆症から出てくるタイプのメラノーマは進行速度が遅く、転移するのも遅いのが特徴。メラノーマの進行速度が遅くても早めに除去すれば大丈夫です。進行速度が遅いメラノーマは手術後の経過も悪くありません。
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