退職後にニート化する男性が急増している!?
多くの人が定年後に「お金で困る」のは、お金が「かかる」ことよりも「かける」ことに原因があります。退職金が出ると、財布のひもはゆるみます。自宅の改装、車の買い替え、旅行など「○○さんもやってる」とついつい出費してしまいがちです。
退職後の生活を考えると、お金の問題ばかりに目が向きがち。しかし、時間をどう過ごすかで悩む人が多いのも事実です。内閣府の国民生活に関する世論調査によると、自由時間の過ごし方を調べてみると、とくに退職後の男性に大きな問題があることがわかります。
退職後の男性はテレビを見たり、新聞・雑誌を読んだり、のんびりしたり、自宅で過ごす傾向にあります。一方の女性は知人・友人と過ごしたり、ショッピングに行ったりして、外に出て楽しんでいます。現役時代から、子どもの学校のPTAなどで近所のつながりをもっていることが多く、退職後もその関係は続きます。そのため、女性は定年後も活発に見えるのです。
男性は、退職直後に旅行やゴルフなど現役時代にできなかったことを思う存分やりたがります。趣味に生きがいを見いだそうという人は多いのですが、お金のかかるものだと、せっかく退職前に貯めた老後資金はどんどん減ってしまいます。
また、現役時代は仕事の関係でネットワークを作っていたため、退職すると知人・友人とのつながりが弱くなりがちです。現役時代は外を飛び回っていても、退職後は懐が寂しくなるにつれ、ニート化する人が多いのです。
この男女間のギャップで不満が強まる夫婦も多く、熟年離婚につながることもあります。お金を使えず、時間を持て余し出した男性は、結局は「社会とのつながり」「人の役に立つこと」に喜びを求めることが多いのです。
他人がお金を使っている姿を見ると、生活が充実しているように見えますが、生きがいや幸せは、案外お金がかからないところにあると気づく人はたくさんいます。
定年後は、生活のために働く必要のない人も多いと思います。仕事ばかりでなく、地域の見回りなどボランティア活動に生きがいを感じている人もいます。定年しても、地域とのつながりがあれば、時間を持て余して余計な出費をすることも少なくなります。
そのためにも退職前から地域の活動に取り組んでおくことが大切です。退職後の生活を充実させるため、生きがいを持つことを念頭にライフプランを立てましょう。
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