掛け捨てがイヤな人は「引き受け基準緩和型」
持病がある人でも加入しやすい医療保険を販売する保険会社が増えています。「引き受け基準緩和型」と呼ばれ、加入条件となる健康状態の確認事項が一般の医療保険より少ないのが特徴です。これまで保険加入を諦めていた人たちの間で需要が高まっています。
一般的に保険に加入する際には、自分の健康状態を保険会社に「告知」する必要があります。入院したり、手術を受けたりする可能性が高いと保険会社に判断された場合には、加入を断られることがあるのが現状です。
「引き受け基準緩和型」では、この告知内容が普通の医療保険より少ないのが特徴。たとえば、アメリカンファミリー生命保険の「もっとやさしいEVER」では、下記の3条件が「いいえ」ならば、基本的に保険に加入できます。
過去1年以内に医師から入院・手術などを勧められ、診療が完了していない疾患はあるか
過去2年以内に糖尿病や心筋梗塞などの病気で入院したことがあるか
過去5年以内にがんや肝硬変などで医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか
健康状態の確認事項は、一般の医療保険では「10項目」くらい。引き受け基準緩和型では「3~5項目」程度です。
「引き受け基準緩和型」の保険は、住友生命保険が「千客万頼」を2005年に発売。外資系や通販系を中心に発売が相次いぎました。最近では、東京海上日動あんしん生命保険が2014年2月に「メディカルKitラヴR」を発売したばかりです。掛け捨て型の保険でお金を無駄にしたくない…と考える層から支持されています。