坐骨神経痛の原因は脊椎でなくお尻の梨状筋かも
坐骨神経痛といえば、腰部脊柱管狭窄や腰椎椎間板ヘルニアといった脊椎に原因があるといわれています。しかし、お尻にある梨状筋が坐骨神経痛の原因となっている場合があるのです。梨状筋がどのようにして坐骨神経痛の原因となるかのメカニズムを見ていきましょう。
坐骨神経痛の原因は硬くなった梨状筋
坐骨神経痛の原因の1つに梨状筋があります。梨状筋はお尻にあるインナーマッスル。股関節を外側に回したり、固定したりする役割を果たしています。
梨状筋はお尻の中央から外側に向けて、ヨコに走っている筋肉。そして、背骨から足へとタテに伸びているのが坐骨神経です。この梨状筋はもともとやわらかい筋肉で、そのままでは何も不具合はありません。
しかし、加齢や運動不足で梨状筋が硬くなったままが元に戻らず、慢性的にこった状態ことがあります。硬くなった梨状筋はそこをタテに走っている坐骨神経を刺激。坐骨神経痛の原因となってしまうのです。
坐骨神経痛の原因だけではない梨状筋
硬くなった梨状筋は坐骨神経痛の原因となるだけではありません。下半身型冷え性の原因にもなるのです。というのも、坐骨神経には足の血管の太さを調節する機能があります。
硬くなった梨状筋に挟まれて坐骨神経が刺激を受けると、足の動脈が収縮してしまうのです。その結果、温かい血液を足にうまく運ぶことができなくなります。こうして、固くなった梨状筋によって、下半身型冷え性がおきてしまうのです。
なかなか治らない坐骨神経痛や下半身型冷え性の人は、その原因として梨状筋を疑ってみましょう。体の不調を解決するきっかけになるかもしれません。
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