心配症が日本人に多いのは遺伝子レベルの問題
日本人には心配症が多いイメージがありますが、じつは日本人に心配症が多いのは遺伝子レベルで決まっていることなのです。心配症に人の割合は欧米では国民の半分以下。しかし東アジアは心配症が70%を超えています。なかでも日本人は80.2%も心配症がいるのです。
心配症に深く関わっている遺伝子
日本人の脳の大きな特徴として「世界で一番心配症の人が多い」ことが挙げられます。これは遺伝子レベルで決まっていることなのです。
セロトニンは脳の中で安心感の源になったりするもの。将来の心配をあまりしないで、楽観的に物事を見たり挑戦したりする精神性の人によく分泌されるものです。心身の安定に関与する神経伝達物質で、別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。
そして、心配症の遺伝子に深く関わっているのが「セロトニントランスポーター」。一度、脳に分泌されたセロトニンを再吸収してリサイクルするたんぱく質です。セロトニントランスポーターがセロトニンの量を調整します。
日本人は10人いたら8人が心配症
ところが、日本人はセロトニントランスポーターの機能が低いのです。結果的に、セロトニンの量が少ない民族になります。人はセロトニンの量が多ければ心身が安定するもの。このため、心配症の人が多いというわけです。
心配症の人の割合を世界的に見てみると、ヨーロッパでは40~45%、アメリカでは44%と、欧米では国民の半分以下。南アフリカにいたっては30%もいません。
しかし、東アジアに目を向けると、心配症の人の割合はなんと70%を超えています。とくに日本・韓国・中国でもっとも高いのが日本で80.2%。次いで韓国が79.4%、中国が75.2%です。日本人は10人いたら8人が心配症ということになります。
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