免疫力アップには筋肉をつけることが一番の近道
最新の研究では、筋肉の多い人の病気での死亡率は少ない人のなんと半分。じつは生死のカギは筋肉が握っています。免疫力アップには筋肉をつけることが一番の近道です。筋肉をつけると免疫力がアップするメカニズムを見ていきます。『ためしてガッテン』で紹介されていました。
免疫力アップと筋肉の関係
まずは免疫力アップと筋肉の関係を実際の症例で見ていきましょう。74歳の男性は3年前、細菌性の重い肺炎にかかって3週間、意識のない状態が続きました。なんとか一命を取り留めた男性は、医師から「風邪をひいたら危ない」との注意を受けます。
風邪をひくと再び肺炎になり、命を落としかねないというのです。そこで、免疫力アップに医師から指導された方法は意外なものでした。それが両脚に2kgずつの重りを付けて脚を上げ下げする筋トレです。
すなわち医師が免疫力アップに指導したのは筋肉をつけること。そして、この男性はいまでは好きなゴルフをするまで回復しています。心配された肺炎の免疫力アップの効果で再発していません。
免疫力アップの一番の近道
免疫力アップは筋肉をつけることにはどんな関係があるのでしょう? 指導した医師によると、筋トレをすると肺炎に立ち向かうときのリンパ球が増えるのだとか。リンパ球とは、ウイルスや細菌と闘ってくれる免疫細胞の1つ。このリンパ球が増えることで免疫力がアップして、強い身体になっていくのです。
とはいえ、筋トレをして筋肉が増えたからといってリンパ球が増えるわけではありません。そこには筋肉の中にたくさん含まれているアミノ酸である「グルタミン」が大きな役割をはたします。
じつは私たちが風邪や肺炎になると、筋肉が分解されてグルタミンが出てくるのです。このグルタミンがリンパ球を活性化。結果的に、リンパ球の数を増やしてくれるのです。これが免疫力アップに筋肉をつけることが一番の近道という理由です。
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