マンション価格は2020年まで上がり続ける
2013年10月の首都圏の中古マンション成約価格は、前年同月比3.8%上昇して2604万円でした。2013年に入って10ヶ月連続で前年実績を上回っています。アベノミクスによる景況感の改善でマンション市場が活況となり、中古の成約率も上昇しているようです。
実際、東日本大震災の復興需要や2020年東京オリンピック開催決定で、資材や人件費などの建築コストは上昇中。2014年春以降は駆け込み需要の反動減に備えて、新築マンションの供給が絞られるとの見方もあります。
こうした背景から、しばらくは新築マンションの値上がりに引っ張られる形で、中古市況は下がりにくくなるのでしょう。不動産市場への資金供給量とマンション価格の相関性に注目すると、五輪開催までの今後7年間は中古市況は上昇も期待できる局面と見る専門家もいます。
売却を検討しはじめたら、周辺物件がいくらで売れているかの情報収集も重要です。国土交通省の「土地総合情報システム」はインターネットで誰でも検索できます。物件の特定はできませんが、地域ごとの成約情報を調べることができ、100万円単位で成約価格がわかります。
民間の不動産情報サイトや新聞の折り込み広告の売り出し希望価格も参考になりますが、実際の成約価格は5%程度安くなるのが実状です。