中性脂肪の数値はさまざまな原因で増減している
消費されなかった栄養は肝臓に運ばれ、あとで使えるように中性脂肪に変えて蓄えられます。中性脂肪はいわば、エネルギーの貯金箱のようなもの。そして、血液中の中性脂肪の数値は1日のなかで増えたり減ったりすることもわかってきたのです。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。
中性脂肪の数値を採血なしで測定
近年、その中性脂肪の数値は1日のなかで増えたり減ったりすることもわかってきました。中性脂肪の数値は1日にどのように変化するでしょうか。血液中の中性脂肪の状態が、採血することなく知ることができる装置です。
通常、血液のなかの中性脂肪の状態を知るには、病院で採血して検査する以外、測定できません。しかし、この装置はパソコンのマウスような機器から発する光を腕などに当てるだけで中性脂肪の状態がわかるのです。
これは中性脂肪などが増えると血液に濁りが生じる性質を利用したもの。その血液の濁りを、この装置は血管に光を当てることで分析するわけです。計測時間もわずか10秒ほどしかかかりません。
中性脂肪の数値は1日のなかで増減
中性脂肪を基準値オーバーしている45歳の男性の、中性脂肪の変化を見てみましょう。中性脂肪の基準値の上限は通常は150mg/dlですが、この装置では「0.08」に相当。朝6時から計測した数値は「0.12」と、基準値よりかなり高い数値が続きます。
そして、午後5時にはその日の最高となる「0.15」を記録。かなりの早食いが中性脂肪の数値を上げた原因でした。また、午後7時には「0.19」を記録するまで、中性脂肪の数値は急上昇。これは午後3時に食べたフルーツが原因です。
さらに、午後9時の夕食後、アルコールが原因で中性脂肪の数値は再び上がり始めます。このように、中性脂肪の数値は1日のなかでさまざまな原因によって、増減しているのでした。
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