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合谷は押すときの正しい角度を探すのがポイント

合谷は多くの人が知っている万能ツボ。胃腸がよくなるツボや血圧が下がるツボとして知られています。しかし、よく知られているからこそ、じつは正しい合谷のツボの押し方というのは意外に知られていません。合谷のある場所とツボの正しい押し方について、詳しく見ていきましょう。



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合谷は押すときの正しい角度を探すのがポイント


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合谷は人差し指の骨のキワにある

手の甲にあるツボ「合谷(ごうこく)」は、鎮痛効果の高い特効ツボ。頭や歯、のどの痛み、鼻や目のトラブルによく効きます。また、女性特有の症状や血圧のトラブル、むくみや疲れなども緩和します。

合谷は、谷のようなくぼみがあることから付けられた名称です。手の甲側の人差し指の骨のキワにあります。手の甲を上にして指を広げて、親指と人差し指の骨が接する部分を探っていくと見つけやすいでしょう。

合谷を押すときは親指をツボに当てて、人差し指の骨のキワに引っ掛けるようにして押し上げます。また、合谷を押すときは左右とも押すことを忘れてはいけません。左右同様に刺激するようにしましょう。


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合谷を押すときのポイントは角度

合谷を押すときのポイントは、押す角度にあります。見つかった合谷のツボの位置に指を当て、骨のキワに指を押し込み、イタ気持ちいい感じがあれば、それが正しい合谷を押す角度です。

ツボは正しい位置が見つかって、正しい角度で押されたとき、最大の効果を発揮します。押すときの位置だけでなく、角度がツボ押しでは重要なのです。ただ押しただけでは完全とはいえません。

合告は知名度が高いぶん、多くの人が知ったつもりになっているツボといえるでしょう。合告は人差し指と親指の付け根を漫然と押しても効果薄。正しい位置を正しい角度で押すことが、合谷の効果を最大化させるのです。


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合谷と腹式呼吸で血圧を下げる方法

合谷を押すと上半身の血行がよくなるため、血管が広がって血圧が下がる効果もあります。この合谷に腹式呼吸を組み合わせることで、血圧を下げる方法を紹介しましょう。血圧を下げる方法は簡単。合谷を3分間指圧したあとに、腹式呼吸を3分間行うだけです。

まずは、合谷を痛みを感じるくらいの強さで3分間指圧します。反対側の手も同じように3分間指圧。そのあとに行うのが腹式呼吸です。

腹式呼吸は吸うときにはお腹をふくらませ、吐くときにはへこませる呼吸法。鼻から吸って口から吐く呼吸を、ゆっくり行います。とくに意識すべきは、ゆっくり吐くこと。この腹式呼吸を3分間繰り返すことで、血圧を下げることができるのです。


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合谷と腹式呼吸で血圧が下がる理由

なぜ、合谷と腹式呼吸の組み合わせで血圧が下がるのでしょう? 血圧を調整しているのは自律神経。自律神経には興奮しているときに働く交感神経と、リラックスしているときに働く副交感神経があるのです。

合谷を指圧すると、その緊張でいったん血圧が上昇します。このとき働いているのが交感神経です。そして体がポカポカして血行がよくなると、抹消血管の拡張が促進。血圧を下がります。

そして、合谷指圧のあとに腹式呼吸をすると、今度は横隔膜への刺激で副交感神経が優位に。これだけで血圧を下げる効果が期待できるのです。さらに、ゆっくりとした腹式呼吸によって心臓へ戻る血流量が減少。心臓から出る血液量も減るため、結果的に血圧が下げるのでした。

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