内臓脂肪が多いとアディポネクチンが減る理由
長生きホルモンであるアディポネクチンを分泌するのは内臓脂肪です。ただし、内臓脂肪が多いほどアディポネクチンの分泌量が減少するもの。単純に考えると、内臓脂肪が多ければアディポネクチンの分泌も増えそうですが違います。『ためしてガッテン』で紹介されていました。
内臓細胞の数は変わらず細胞が膨らむ
一般的に、人間は太ると内臓脂肪が多くなると考えられがちです。しかし実際は、内臓脂肪の数は増えません。内臓細胞の数は変わらずに、細胞そのものが膨らんだ状態になっているのです。
健康な内臓脂肪を拡大してみてみると、ぶどうの実のようにきれいに丸く脂肪細胞が並んだ状態。その脂肪細胞のすき間に血管が張り巡らされています。
ところが、太った内臓脂肪を見てみると、脂肪細胞1つ1つが脹らんですき間を埋めてしまった状態。きれいに丸かった細胞は梅干しのように形が崩れています。すき間がなくなってしまったため、まるで石垣のようにも見えるほどです。
内臓脂肪の脂肪細胞が丸く並んだ状態
また、内臓脂肪の細胞のすき間にあった血管は押しつぶされた状態。こうなると、内臓脂肪に酸素が供給されにくくなるため、アディポネクチンを分泌しなくなってしまうのです。
つまり、長生きホルモンであるアディポネクチンの分泌量を増やすためには、きれいに内臓脂肪の細胞が並んでいる状態を維持することが大切。アディポネクチンは健康な脂肪細胞から作られるのです。
このため、ダイエットすることはアディポネクチンの分泌を増やすのに効果的。内臓脂肪の細胞が膨らんだ状態からきれい丸く並んだ状態となって、酸素の供給が増加。アディポネクチンがよく作られるようになるのです。
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