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柔道の内股は跳ね上げる足ではなく準備が大事

一瞬をスキを狙って豪快に相手を跳ね上げる柔道の技が内股。シドニー五輪で100㎏級を制した井上康生の伝家の宝刀です。柔道の内股はとかく、跳ね上げる足が注目されがちですが、じつはそこに至るまでのフェイントや準備が大事なのです。『ミラクルボディ』で紹介されていました。



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柔道の内股は跳ね上げる足ではなく準備が大事


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柔道100kg級代表の決め技が内股

リオデジャネイロ五輪・柔道100㎏級代表である羽賀龍之介選手の決め技は、一瞬を狙って豪快に相手を跳ね上げる内股。相手の重心をどのように崩して、内股を決めているのでしょうか?

試合中、相手の重心は前後に動いています。この重心の動きをグラフにしてみました。重心が体の前にあるときは赤い線、後ろに下がったときは青い線で映し出しています。

このグラフを分析することで、羽賀選手が相手の重心を崩す戦略が浮かび上がってきました。相手は羽賀選手の内股を警戒して、重心を後ろに置いています。そこに後ろに倒す技を仕掛けると、相手は後ろに倒れまいと反射的に重心を前に移すのです。


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柔道の内股で上げる足はおまけ

羽賀選手は何度も後ろに倒すフェイントを繰り返して、相手が前に出てしまう状況を作り出します。そして、相手の重心が前にどうしたのを逃さず、内股を決めていたのです。

計算されたフェイントで相手の重心を前に引き出し、羽賀選手はパワーに勝る外国人選手にも打ち勝ってきました。羽賀選手も「後ろに踏ん張っている人は内股をかけづらいですが、1回足技で足を引っかけると、後ろに投げられると思って前に重心が行くもの。そこに入れば内股はかかります」と話します。

「柔道の内股というと、足を上げることなどにフォーカスされがちですが、どちらかというとそこに至るまでのフェイントや準備が大事」とのこと。「ぼくらにって内股の足なんていうのはおまけみたいなもの」というのです。

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