塩さばは、吉野家の朝食メニューなどで提供される定番の魚料理です。単品の塩分量は1.1g程度と、成人の1日の推奨塩分摂取量（男性7.5g未満、女性6.5g未満）の約15%を占めています。この塩分の大部分は、さばの調理過程で使用される塩に由来しています。 日本の食文化において塩さばは、保存食として古くから重宝されてきた料理で、現代でも朝食の定番メニューとして親しまれています。栄養学的には、さばは良質なタンパク質に加え、オメガ3脂肪酸（EPA・DHA）、ビタミンD、ビタミンB群、ミネラルなどを豊富に含んでいます。特にオメガ3脂肪酸には、血中の中性脂肪を低下させる効果や抗炎症作用があるとされています。また、ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の健康維持に役立ちます。一方で、塩さばの名前の通り塩分量は比較的高めであるため、塩分摂取に注意が必要です。特に高血圧や腎臓病などの持病がある方は、塩さばと牛丼や豚丼などの他の塩分を含むメニューを組み合わせる場合は、その日の他の食事での塩分摂取量を控えることをおすすめします。また、塩さばの後に水分をしっかり摂ることで、余分な塩分を排出する助けとなります。さばに含まれる脂質は、冬場に増加する傾向があり、より濃厚な味わいが楽しめます。一方で、脂質が多いと塩分の吸収も良くなるため、季節によって塩味の感じ方が異なることがあります。さばは「青魚」の代表格で、その栄養価の高さから、適量を取り入れることで健康維持に役立つ食材と言えるでしょう。適切な量を楽しみながら、1日の塩分摂取バランスを意識することが大切です。