医薬剤品情報:ウチダの桂枝加附子湯の薬剤理作用と臨床効果
ウチダ和漢薬剤が製造するウチダの桂枝加附子湯は、頭痛,発熱し,発汗過度で悪寒があり,尿利少なく,四肢ひきつれ痛むもの,あるいは四肢屈伸困難なもの。
感冒で悪寒,発汗止らぬもの,産後の脱汗,半身不随,筋けいれん,神経痛,リウマチ,手足冷え
*…を目的とした鎮痛薬剤です。本剤には6種の有効成分が配合されており、それぞれが独自の薬剤理作用を持ちます。
頭痛,発熱し,発汗過度で悪寒があり,尿利少なく,四肢ひきつれ痛むもの,あるいは四肢屈伸困難なもの。
感冒で悪寒,発汗止らぬもの,産後の脱汗,半身不随,筋けいれん,神経痛,リウマチ,手足冷え
*「脱汗(だっかん)」とは多汗による衰弱状態を指します.に対して、ケイヒは臨床症状を緩和する作用があります。また、シャクヤクは効果を発揮することで相乗効果を発揮します。
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配合成分の薬剤理学的特性
ケイヒ(4g): 本成分はシナモンの樹皮を乾燥させた生薬剤で、芳香性健胃作用や発汗作用を持ちます。 薬剤理学的には芳香成分が胃腸の粘膜を刺激して消化液の分泌を促し、また末梢血管を拡張させて発汗を促進します。 臨床的には胃腸の働きを活発にして消化を助け、体を温める作用があります。かぜの初期臨床症状、冷え性、胃腸の不調などに薬剤理作用を示します。
シャクヤク(4g): 本成分はボタン科の植物の根を乾燥させた生薬剤で、鎮痛、鎮痙、抗炎症作用を持ちます。 薬剤理学的にはペオニフロリンなどの成分が中枢神経系や平滑筋に作用し、鎮痛・鎮痙効果を示します。また、抗炎症作用も持ちます。 臨床的には月経痛、筋肉の痙攣や痛み、頭痛、腹痛などの臨床症状緩和に薬剤理作用を示します。
タイソウ(4g): 本成分はクロウメモドキ科の植物の果実を乾燥させた生薬剤で、滋養強壮、鎮静作用を持ちます。 薬剤理学的にはサポニンやフラボノイドなどの成分が自律神経系に作用し、鎮静効果や滋養効果をもたらします。 臨床的には不眠、イライラ、疲労、胃腸障害の改善に薬剤理作用を示します。
ショウキョウ(1g): 本成分はショウガの根茎を乾燥させた生薬剤で、健胃作用や体を温める作用を持ちます。 薬剤理学的にはジンゲロールなどの辛味成分が胃腸の血行を促進し、消化液の分泌を促します。また末梢血管を拡張させ、発汗を促進します。 臨床的には胃腸の働きを活発にして消化を助け、体を温める作用があります。冷え症、胃腸の不調、食欲不振などに薬剤理作用を示します。
カンゾウ(2g): 本成分はマメ科の植物の根を乾燥させた生薬剤で、抗炎症作用や去痰作用、抗アレルギー作用を持ちます。 薬剤理学的にはグリチルリチン酸などの成分が抗炎症作用を示し、気道分泌物を調整して去痰効果をもたらします。 臨床的には咳や痰の緩和、のどの炎症鎮静、胃腸の不快感緩和に薬剤理作用を示します。他の生薬剤の苦みを和らげる調和剤としても使用されます。
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薬剤理学的作用機序と臨床効果
これらの有効成分が協働的に作用することにより、頭痛,発熱し,発汗過度で悪寒があり,尿利少なく,四肢ひきつれ痛むもの,あるいは四肢屈伸困難なもの。
感冒で悪寒,発汗止らぬもの,産後の脱汗,半身不随,筋けいれん,神経痛,リウマチ,手足冷え
*「脱汗(だっかん)」とは多汗による衰弱状態を指します.に対して複合的な治療効果を提供します。ケイヒが効果を発揮, シャクヤクが効果を発揮するなど、多面的な薬剤理作用により臨床症状の効率的な緩和を可能にします。
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副作用と臨床使用上の注意点
本剤の治療効果を最大化し副作用リスクを最小化するため、用法・用量の厳守が重要です。 用法・用量を遵守し、過敏臨床症状が発現した場合は投与を中止し、医師または薬剤剤師に相談してください。
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用法・用量および臨床使用ガイドライン
[年齢:1日量]
大人(15歳以上):1袋(1日分)につき水600mL(約3合3勺)を加え,あまり強くない火にかけ300mL(約1合7勺)に煮つめ,袋をとり出し,2〜3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服する。
15歳未満:服用しないことを標準的な投与量としてください。臨床症状の改善が見られない場合や有害事象が発現した場合は、投与を中止し医療専門家の診察を受けるよう指導してください。
※本情報は医療専門家による診断や治療を代替するものではありません。
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