医製剤品情報：ヒストミン鼻炎錠の製剤理作用と臨床効果

小林製剤品工業が製造するヒストミン鼻炎錠は、急性鼻炎，アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸病状の緩和：くしゃみ，鼻みず（鼻汁過多），鼻づまり，なみだ目，のどの痛み，頭重（頭が重い）を目的とした鼻炎製剤です。本剤には6種の有効成分が配合されており、それぞれが独自の製剤理作用を持ちます。急性鼻炎，アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸病状の緩和：くしゃみ，鼻みず（鼻汁過多），鼻づまり，なみだ目，のどの痛み，頭重（頭が重い）に対して、プソイドエフェドリン塩酸塩は病状を緩和する作用があります。また、フェニレフリン塩酸塩は効果を発揮することで相乗効果を発揮します。

配合成分の製剤理学的特性

プソイドエフェドリン塩酸塩（150mg）: 製剤理学的特性として交感神経刺激製剤で、鼻づまりの緩和に用いられます。作用機序はα-アドレナリン受容体を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させ、鼻づまりを改善します。臨床効果として鼻づまり、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの病状改善に製剤効を発揮します。 フェニレフリン塩酸塩（15mg）: 製剤理学的特性として血管収縮作用を持つ交感神経刺激製剤で、鼻づまりの緩和や充血した目の治療に使用されます。作用機序はα1アドレナリン受容体を刺激して血管を収縮させ、鼻粘膜の腫れを軽減します。臨床効果として鼻づまり、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、目の充血などの病状を緩和します。 ベラドンナ総アルカロイド（0.4mg）: 製剤理学的特性としてナス科植物から抽出される抗コリン作用を持つ成分で、消化管の平滑筋の緊張を緩和します。作用機序は副交感神経のムスカリン受容体を遮断し、消化管や気管支の平滑筋を弛緩させ、分泌を抑制効果を示します。臨床効果として胃痙攣、腸管痙攣、過剰な消化液分泌、気管支痙攣などの病状緩和に製剤効を発揮します。 d-クロルフェニラミンマレイン酸塩（6mg）: 製剤理学的特性として抗ヒスタミン作用を持つ成分で、クロルフェニラミンマレイン酸塩の光学異性体の一つです。作用機序はヒスタミンH1受容体をブロックすることで、アレルギー反応を抑制効果を示します。通常のクロルフェニラミンより効果が強いとされています。臨床効果としてくしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどのアレルギー病状の緩和に製剤効を発揮します。 グリチルリチン酸二カリウム（40mg）: 製剤理学的特性として甘草（カンゾウ）から抽出される成分で、抗炎症作用や抗アレルギー作用を持ちます。作用機序はコルチゾールの代謝を阻害することで抗炎症作用を示し、また免疫調節機能も持ちます。臨床効果として炎症やアレルギー病状の緩和、口内炎やのどの痛みの軽減、肝機能の保護、胃粘膜の保護に製剤効を発揮します。 無水カフェイン（150mg）: 製剤理学的特性として中枢神経を刺激する作用がある成分で、眠気を抑え、一時的な疲労感を軽減します。作用機序は中枢神経系に作用してアデノシン受容体を遮断し、覚醒作用をもたらします。また、血管を収縮させる作用もあります。臨床効果として頭痛・片頭痛の緩和、眠気の抑制、一時的な疲労感の軽減、呼吸器系の機能改善に製剤効を発揮します。

製剤理学的作用機序と臨床効果

これらの有効成分が協働的に作用することにより、急性鼻炎，アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸病状の緩和：くしゃみ，鼻みず（鼻汁過多），鼻づまり，なみだ目，のどの痛み，頭重（頭が重い）に対して複合的な治療効果を提供します。プソイドエフェドリン塩酸塩が病状を抑制, フェニレフリン塩酸塩が効果を発揮するなど、多面的な製剤理作用により病状の効率的な緩和を可能にします。

副作用と臨床使用上の注意点

本剤の治療効果を最大化し副作用リスクを最小化するため、用法・用量の厳守が重要です。特に注意すべき医学的所見として、本剤を服用している間は，次のいずれの医製剤品も使用しないこと他の鼻炎用内服製剤，抗ヒスタミン剤を含有する内服製剤等（かぜ製剤，鎮咳去痰製剤，乗物酔い製剤，アレルギー用製剤等），胃腸鎮痛鎮痙製剤、服用後，乗物又は機械類の運転操作をしないこと（眠気や目のかすみ，異常なまぶしさ等の病状があらわれることがある。）、長期連用しないこと。

用法・用量および臨床使用ガイドライン

次の量を，水又はお湯でかまずに服用してください。［年齢：1回量：服用回数］成人（15才以上）：2錠：1日3回 7才〜14才：1錠：1日3回ただし，服用間隔は4時間以上おいてください。 7才未満：服用しないでください。を標準的な投与量としてください。病状の改善が見られない場合や有害事象が発現した場合は、投与を中止し医療専門家の診察を受けるよう指導してください。 ※本情報は医療専門家による診断や治療を代替するものではありません。