医薬品情報:東洋漢方の小青龍湯の薬理作用と臨床効果
東洋漢方製薬が製造する東洋漢方の小青龍湯は、気管支炎,気管支ぜんそく,鼻水,うすい水様の痰を伴う咳,鼻炎を目的とした鼻炎薬です。本剤には8種の有効成分が配合されており、それぞれが独自の薬理作用を持ちます。
気管支炎,気管支ぜんそく,鼻水,うすい水様の痰を伴う咳,鼻炎に対して、マオウは疾患症状を緩和する作用があります。また、シャクヤクは効果を発揮することで相乗効果を発揮します。
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配合成分の薬理学的特性
マオウ(2g): 主要な有効成分であり、マオウ科の植物の茎を乾燥させた生薬で、発汗、解熱、気管支拡張作用を持ちます。 本剤では風邪の初期疾患症状(発熱、悪寒)、気管支喘息、鼻づまりなどの改善に効果があります。
シャクヤク(2g): 主要な有効成分であり、ボタン科の植物の根を乾燥させた生薬で、鎮痛、鎮痙、抗炎症作用を持ちます。 本剤では月経痛、筋肉の痙攣や痛み、頭痛、腹痛などの疾患症状緩和に効果があります。
ショウキョウ(2g): 主要な有効成分であり、ショウガの根茎を乾燥させた生薬で、健胃作用や体を温める作用を持ちます。 本剤では胃腸の働きを活発にして消化を助け、体を温める作用があります。冷え症、胃腸の不調、食欲不振などに効果があります。
カンゾウ(2g): 主要な有効成分であり、マメ科の植物の根を乾燥させた生薬で、抗炎症作用や去痰作用、抗アレルギー作用を持ちます。 本剤では咳や痰の緩和、のどの炎症鎮静、胃腸の不快感緩和に効果があります。他の生薬の苦みを和らげる調和剤としても使用されます。
ケイヒ(2g): 主要な有効成分であり、シナモンの樹皮を乾燥させた生薬で、芳香性健胃作用や発汗作用を持ちます。 本剤では胃腸の働きを活発にして消化を助け、体を温める作用があります。かぜの初期疾患症状、冷え性、胃腸の不調などに効果があります。
ハンゲ(3g): 主要な有効成分であり、サトイモ科の植物の塊茎を乾燥させた生薬で、鎮咳、去痰、制吐作用を持ちます。 本剤では咳、痰、吐き気、めまい、頭痛などの疾患症状改善に効果があります。
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薬理学的作用機序と臨床効果
これらの有効成分が協働的に作用することにより、気管支炎,気管支ぜんそく,鼻水,うすい水様の痰を伴う咳,鼻炎に対して複合的な治療効果を提供します。マオウが選択的に作用, シャクヤクが疾患症状を抑制するなど、多面的な薬理作用により疾患症状の効率的な緩和を可能にします。
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副作用と臨床使用上の注意点
本剤の治療効果を最大化し副作用リスクを最小化するため、用法・用量の厳守が重要です。 用法・用量を遵守し、過敏疾患症状が発現した場合は投与を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
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用法・用量および臨床使用ガイドライン
大人(15才以上)は1包(1日量)につき水400mLの水をもって煮て200mLに煮つめ,滓をこして取り去り,食前に服用して下さい。小人(15才未満2才以上)は同様に煎じ,次の量を服用して下さい。
[年齢:1包(1日量)煎じ液:1日服用回数]
大人(15才以上):全量:3回に分けて
15才未満…を標準的な投与量としてください。疾患症状の改善が見られない場合や有害事象が発現した場合は、投与を中止し医療専門家の診察を受けるよう指導してください。
※本情報は医療専門家による診断や治療を代替するものではありません。
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