インフルエンザ治療薬でウイルスを死滅させる
インフルエンザ治療が1回の飲み薬だけで可能になるかもしれません。インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果のある飲み薬が、2018年にも日本国内で実用される見通しだからです。塩野義製薬が開発中の世界で初めてインフルエンザ治療薬を詳しく見ていきましょう。
インフルエンザ治療薬でウイルス死滅
これまでの使用されてきたタミフルなどのインフルエンザ治療薬には、ウイルスの増殖そのものを止める効果はありません。それでも発症48時間以内に服用する必要があり、しかも5日ほど続ける必要がありました。
塩野義製薬が開発中のインフルエンザ治療薬は、喉や鼻から人体に入ったウイルスが増殖するときに使う酵素の働きを邪魔するもの。ウイルスの増殖を抑えて死滅させる仕組みです。
従来までのインフルエンザ治療薬とはまったく違う仕組みでウイルスを撃退します。このため、1回の投与で1日以内に症状を抑える効果を発揮するのです。
インフルエンザ治療薬で試験を実施
厚労省はすでにこのインフルエンザ治療薬を画期的な新薬候補として認識。世界に先駆けてすぐれた新薬を発売するために優先的に審査する「先駆け審査指定制度」の対象に指定しました。
塩野義製薬は早ければ2017年のこのインフルエンザ治療薬の承認申請を目指しており、その後の審査が通常は1年ほどかかるところを半年程度に短縮することになります。こうして2018年にも発売される見通しです。
塩野義製薬は、このインフルエンザ治療薬を健康な人に投与して安全性を確認する初期段階の臨床試験を国内で実施。11月以降に数百人規模の患者を対象にした、第2段階の治験を行って有効性などを確認をする予定です。
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