甲状腺機能亢進症の症状は伸ばした手でわかる
シニア女性が更年期障害と思い込んでしまうがために、別の病気であることに気づかないケースがあるとか。とくに「甲状腺機能亢進症」や「甲状腺機能低下症」が疑われます。『駆け込みドクター』の「女性ならではのカラダの悩み」で紹介されていました。
症状の原因は甲状腺機能亢進症かも
更年期障害といわれるものには次のような症状があります。しびれ・頭痛・めまい・耳鳴り・憂うつ感・不眠・肩こり・湿疹・かゆみ・冷え・ドライアイ・ほてり・ホットフラッシュ・発汗・筋肉痛・無気力・食欲不振・集中力低下…など。更年期障害はじつにさまざまな症状を引き起こします。
とはいえ、なんでも更年期障害として思い込むのは危険です。じつは、その症状は「甲状腺機能亢進症」かもしれません。
「甲状腺」とは、のど仏の下にある、蝶々のような形をしている部位。体の新陳代謝を盛んにするホルモンを分泌する、いわば元気の源といえます。ホルモンが一定量出続けていないと、全身のバランスが崩れてしまうのです。
甲状腺機能亢進症の症状の見分け方
そして、ホルモン量が多すぎるのが「甲状腺機能亢進症」。汗をかきやすくなったり、イライラしたりという症状が現れます。
逆にホルモン量が少ないのが「甲状腺機能低下症」。むくみや無気力状態といった症状が出るのです。更年期障害と思っていた体の不調が、じつは甲状腺に原因がある場合もあります。
甲状腺の病気は成人の5~10%にあるとか。男女比は「1:9」で圧倒的に女性に多いのが特徴です。症状としては、動悸・息切れ・イライラ・汗をかくなど、いろいろな症状が出てきます。
甲状腺機能亢進症と更年期障害との見分け方は、手をまっすぐ前方に出すことです。甲状腺機能亢進症は手がブルブルと震えますが、更年期障害では震えは出てきません。震えが出る人は、病院に相談しましょう。
■『駆け込みドクター』
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