汗腺トレーニング「いい汗」かく3ステップ
現代人の多くは汗腺が休眠して「悪い汗」をかいています。そこで、運動をしなくても汗腺を目覚めさせ、簡単に「いい汗」をかくための汗腺トレーニング3ステップを紹介しましょう。『主治医が見つかる診療所』の「代謝UPスペシャル決定版」で取り上げられていました。
汗腺トレーニングで悪い汗を改善
汗には「いい汗」と「悪い汗」があります。皮膚や体内の温度が上がると脳の視床下部から指令が出て、皮膚の表面にある「エクリン汗腺」に伝わります。すると細胞内の塩分と水分が汗腺の中に移動。これが汗の元です。
汗の元は血液と似ていて、体に必要な塩分を多く含んだ液体。ここで健康な汗腺は塩分を再吸収して体内に戻す機能を持っています。結果的に、体から出る汗は99%が水で、サラサラとしていて臭いの原因にもなりにくくなります。
ところが、エアコンが効いた環境で暮らしていると汗腺の機能が低下。塩分を再吸収しにくくなります。すると、濃い塩分を含むベトベトした「悪い汗」が出やすくなるのです。これを改善するのが汗腺トレーニングになります。
汗腺トレーニング第1ステップ
汗腺トレーニング3ステップは、お風呂の入り方を工夫するだけと簡単。それだけで汗腺が目覚めて「いい汗」がかけるようになります。
汗腺トレーニングの第1ステップは「高温手足浴」。42~43度の熱めのお湯を湯船の3分の1までためたら、そこにバスチェアを置いて座れるようにします。そして、前かがみになって10分間、手と足だけをつけて入浴するのです。
汗腺には脳から遠いほどは休眠しやすい性質があります。このため、手と足は汗腺が休眠しやすい部位。休眠した汗腺を集中的に刺激します。
汗腺トレーニング第2ステップ
汗腺トレーニングの第2ステップは「微温半身浴」。高温手足浴に続いて、38~39度のぬるめのお湯を湯船の半分までためます。そして、15~20分ほどみぞおちあたりまでの半身浴をするのです。
半身浴は胸から上がお湯から出ているので、かいた汗が効率よく蒸発します。体温の上がりすぎを調節してくれるとともに、芯から温まるのです。
ここでサラサラの汗が出てきたら「いい汗」のサイン。また、こまめな水分補給を忘れてはいけません。汗腺トレーニングは思った以上に汗をたくさんかくからです。
汗腺トレーニング第3ステップ
汗腺トレーニングの第3ステップは「風呂上りの乾燥」です。汗腺トレーニングはお風呂の中だけではありません。風呂上りもトレーニングになっています。お風呂から上がったらタオルで肌を軽く押さえて、水気や汗をとります。そして、自然乾燥させましょう。
じつは汗というものは、かくだけでは意味がないのをご存じですか? 汗は蒸発することで、初めて体温を調節できるのです。このため、風呂上りの乾燥も大切なトレーニングになります。
汗腺トレーニング3ステップを3週間ほど続けると、休眠していた汗腺が目覚めて「いい汗」をかけるようになります。汗腺トレーニングで代謝アップして、痩せやすい体を目指しましょう。
■主治医が見つかる診療所
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