狭心症の症状は上半身の左側に出るのが特徴
健康診断では見つけられない重大な心臓の病気が「狭心症」です。それでは、自分でいち早く発見するにはどうすればよいのでしょう? じつ狭心症の症状は左上半身の痛みで判断できるのです。『主治医が見つかる診療所』の「心臓病の発見法」で紹介されていました。
狭心症の症状は上半身の左側
狭心症は「症状が出る場所」を知っておくことで早期発見できます。狭心症の症状は痛みがメインもなりますが、その痛みのパターンである程度の診断ができるのです。
狭心症の症状が出る場所というと、多くの人は心臓の痛みをイメージします。しかしが、首や肩、腕や脇、ときには胃など、いろいろなところに痛みが散るの狭心症の症状です。
範囲は胸のあたりとは限らず、上半身の左側全般におよびます。左半分の耳の穴からおへそまでのどこかに異常があれば、狭心症の可能性を念頭に置くべきでしょう。ギューッとした感じの痛みであることも特徴です。
症状の再現性が狭心症では大切
狭心症の症状の特徴には「手のさし方」もあります。どこが痛いか聞かれると、狭心症の場合は指を曲げて心臓をさしている人が非常に多いのです。指を伸ばして心臓をさしている場合、無意識に表面の痛みを訴えています。指を曲げてさすのは、内部が痛いことを表現しているわけです。
さらに、狭心症には典型的な症状があります。心臓の血管が細くなっているために、坂道でも階段でも同じくらい上ったときには、必ず同じような症状が出ます。症状の再現性が狭心症では非常に大切なポイントです。
たとえば、階段を上って息切れや痛みを感じたとき、それが一度きりなら狭心症の疑いは低いということ。同じような階段を上っても、ほぼ同じ息切れや痛みを感じる場合、狭心症の疑いが高くなるのです。
狭心症には「女性患者の症状」も特徴。女性の場合、胸が苦しいなど共通でおこる症状がないことがあるのだとか。たとえば、突然汗が大量に出たり、息切れや吐き気がしたり…という症状です。
■『主治医が見つかる診療所』
【心臓病の発見法】
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