抗酸化物質を摂れば体の酸化=老化は防げる
体の老化を防いでいつまでも若さを維持して健康でいるためには、体の老化を促進させるフリーラジカルから身を守る必要があります。そんなフリーラジカルを消去して体の酸化を防ぐのが「抗酸化物質」。抗酸化物質の代表例がビタミンCやビタミンEです。
抗酸化物質がフリーラジカルを消去
フリーラジカルはほかの物質から電子を奪うと、奪われた側もフリーラジカルに変身。さらにほかの物質から電子を奪おうとする悪循環がおきます。
しかし、なかにはフリーラジカルから電子を奪われても、ほかから電子を奪おうとしない物質があるのです。それこそが抗酸化物質。自分の電子をひとつ与えてフリーラジカルを安定した物質に変えてくれます。
たとえば、ペットボトル入りのお茶にはビタミンCが添加されています。これは酸素に触れることでお茶の中には発生するフリーラジカルに対して、ビタミンCが電子を与えて酸化の連鎖反応を止めるためのものです。
抗酸化物質は数多く存在している
このように、ビタミンCがお茶の品質を保っているというわけ。この抗酸化の働きと同じことが、人間の体でもおきているのです。
ビタミンC以外にも、抗酸化物質と呼ばれる物質は数多く存在しています。ビタミンCやビタミンEのように体内で生成できないものから、コエンザイムQ10のように体内に元から存在するものまでいろいろです。
ちなみに、体内のコエンザイムQ10は加齢とともに減少していきます。20歳をピークにして、40歳で30%、80歳で50%以上も減ってしまうのです。こうして抗酸化物質が減っていくことが、高齢になるにつれて抗酸化力は衰えていく原因になります。