「危険な脈とび」を自分で見分ける方法とは
心臓が一時停止する「危険な脈とび」は数秒にわたっておこります。これが脳へ血液の流れを滞らせて虚血状態を招き、さまざまな症状を引き起こすのです。この脈とびの正式名称は「徐脈性不整脈」といいます。加齢などはあまり関係ありません。さまざまな年齢層でおこっていますが、原因はいまだ不明です。
脈が遅い不整脈という意味になります。ちなみに「頻脈」は脈拍が速くなることで、「徐脈」は脈拍がゆっくりになることです。不整脈は大きくこの2つに分けることができて、「危険な脈とび」は「徐脈性不整脈」となります。その症状は次のとおりです。
【徐脈性不整脈の症状】
- 3秒以上 物忘れ・疲労・息切れ・冷え
- 5秒以上 めまい
- 7秒以上 失神
「7秒以上」になると、立っていると「失神」してしまう場合も…。横になっている場合は「9秒以上」で失神することがあります。症状は、姿勢なども含めて個人差があるのです。
この「徐脈性不整脈」の見分け方は、脈拍が「3秒以上」止まるかどうか。「安全な脈とび」であれば2秒以内でおさまります。脈拍を測るポイントは、利き腕の人差し指の延長上の手首を、人差し指から薬指までの3本の指でおさえること。指先を立てて、強めにおさえると脈を取りやすいでしょう。
また、脈拍数が1分間に「40回以下」の場合も危険な脈とびの可能性があります。正常であれば、1分間に60~100回の脈拍があるはず。危険な脈とびの場合は電気がうまく伝わらずに、脈拍が遅くなってしまうのです。
あまり神経質になりすぎることはありませんが、症状と脈拍の異変に気づいたら、速やかに循環器内科で診察を受けるようにしましょう。電気信号が出ない「危険な脈とび」は、症状と脈拍で発見できます。
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