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40代からの医療情報…現役看護師が監修

保険適用で身近になる!!カプセル型大腸検査

これまでの「大腸検査」は肛門から内視鏡を入れて、腫瘍などがないかを調べるのが一般的。そんななか、2014年1月から口から飲むだけで大腸がんを探すことができる「カプセル型内視鏡」による検査が、公的医療保険の対象になることが決まりました。厚生労働省の中央社会保険医療協議会が11月初旬に承認したのです。



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承認されたカプセル型内視鏡は、全長が3.1cmほど、直径1.1cmほどの本体に、2台の小型カメラとLEDライト、バッテリーを内蔵。1秒間に最大35枚の画像が撮影できるものです。実用化されている小腸検査用のカプセル型内視鏡と比べ、両側に撮像カメラを配置。視野角を拡大することで、複雑な構造の大腸に対応しています。諸費用と合わせて、3割負担なら検査は1回数万円となると想定されています。

これまでの大腸がんの内視鏡検査と比べると、痛みと心理的負担がないことが利点です。ただし、カプセル型ができるのは撮影だけ。実際に腫瘍が見つかっても、従来の内視鏡のようにその場で切除はできません。腫瘍の切除や悪性かどうかを詳しく調べるには、お尻から内視鏡を入れる必要があります。

厚労省の統計によると、女性のがんによる死因の1位が「大腸がん」です。同様に、男性も3位となっています。その一方で、検診の受診率は40歳以上の男女でともに3割未満。今回の公的医療保険の対象に承認されたことで、大腸がんの精密検査の受診率向上が期待されています。

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