「骨粗しょう症」8割は女性…危険度チェック
「骨粗しょう症」とは、骨が弱くなって骨折しやすくなる病気。患者数は約1,300万人といわれており、そのうちの「8割が女性」といわれています。正常な骨と骨粗しょう症を発症した骨の断面を比較すると、明らかに骨がスカスカの状態です。『駆け込みドクター!』で紹介されていました。
骨粗しょう症のリスクが高まる理由
骨粗しょう症の原因は、骨を形成する際のバランスの崩れ。骨は新しい骨を作り、古くなった骨を壊すという行為を絶えず繰り返しています。これが「骨の新陳代謝」です。こうした骨の生まれ変わりである「作る」と「壊す」のバランスが崩れると、骨の密度が低下してスカスカになる骨粗しょう症となります。
骨密度が低下して、とくに注意しなければならないのが「骨折」です。骨粗しょう症が原因で骨折した人は、年間で14万8,100人もいます。
そして、女性が閉経すると骨粗しょう症のリスクが高まります。その理由は女性ホルモンの一種である「エストロゲン」の減少です。エストロゲンには骨の形成を助ける働きがあります。そのため、エストロゲンが減少すると骨の形成が損なわれ、さらに骨を壊す細胞が活性化されるため骨密度が低下。骨がスカスカになってしまるのです。
骨粗しょう症になりやすいかチェック
これが骨粗しょう症患者の8割が女性である理由。一方、男性はもともと骨密度が女性に比べて高く、急激なホルモンバランスの変化もないため、骨粗しょう症にかかりにくいのです。
そこで、どんな人が骨粗しょう症になりやすいかの「危険度チェック」を紹介しましょう。「3つ以上」当てはまる人は骨粗しょう症のリスクありです。
【骨粗しょう症危険度チェック】
- 乳製品や魚をあまり食べない
- タバコを吸う
- お酒を毎日飲む
- 仕事や生活にストレスを感じている
- ダイエットを頻繁に行っている
- 小柄でやせ形
「小柄でやせ形」の人が骨粗しょう症になりやすいのは、体重がある程度ある人のほうが、体重に耐えるために骨を増やそうとしているため。「小柄でやせ形」の人のほうが、一般的に骨密度は低いのです。また、タバコを吸っている人の骨折発生率は、吸っていない人の「1.3~1.8倍」も高いといいます。
■5月11日放送『駆け込みドクター!』
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