コレステロール食品の影響は2~3割ほどだった
コレステロールを多く含む食品をたくさん摂ると、悪玉コレステロールは増えるのでしょうか? じつは、コレステロールを多く含む食品を食べたからといって、すべての人のコレステロール値が上がるわけではありません。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。
コレステロールが多く含む食品は卵
コレステロールを多く含む食品といえば、まず思い浮かぶのが「卵」でしょう。なかでも卵黄は、100g中に1,400mgのコレステロールが含まれています。
そして、イクラやタラコなどの魚の卵にもたくさん存在するのも有名な話。イクラは100g中に480mgのコレステロールが含まれています。健康診断のコレステロール値を気にして、魚卵を避けている同僚の姿を見た経験は誰にでもあるでしょう。
さらに、鳥のレバーなどの内臓類も多く含有。生の鶏レバーには100g中に370mgのコレステロールが含まれています。意外なのはスルメ。100g中に980mgという高いコレステロールを含んでいます。
食事から吸収されるコレステロール
ただし、こうしたコレステロールを多く含む食品をたくさん摂ると、悪玉コレステロール値が上がってしまう…という多くの人が持っている常識は大間違い。コレステロールを多く含む食品を食べても、すべての人のコレステロール値が上がるわけではないのです。
じつは、私たちの体の中にある悪玉コレステロールのうち、およそ7~8割は肝臓で生成されています。食事から吸収されるコレステロールは、2~3割に過ぎません。
つまり、コレステロールが多い食品を摂ったとしても、LDL悪玉コレステロール値に影響を与えるのは「2~3割」ということ。実際、日本人の半分以上が、コレステロールを含む食品を摂取しても、悪玉コレステロール値が上がらない…という報告もあるのです。
■4月21日放送『主治医が見つかる診療所』
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コレステロール食品の影響は「2~3割」だけ!
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