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慢性膵炎はお酒を完全にやめないと改善しない

慢性膵炎は、完治が難しい病気です。慢性膵炎は、腹や背中の痛みを繰り返し、膵臓の機能がゆっくりと落ちていく病気。患者の半分以上は膵臓内に膵石ができており、膵石を体の外から衝撃波を当てて砕く治療が広がっています。手術と比べて体への負担は少ないものの、再発する確率が高いのが難点です。



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慢性膵炎はお酒を完全にやめないと改善しない


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慢性膵炎の原因は飲酒やストレス

膵臓は消化酵素を膵液として十二指腸に出し、血液の中には血糖を調整するインスリンを分泌します。慢性膵炎は、何らかの原因で活性化された消化酵素などによって膵臓自身に炎症がおきている状態です。

慢性膵炎の原因とされるのは飲酒やストレスなど。遺伝性の場合もあります。また、女性の慢性膵炎は原因がわからないことが多いのが特徴です。

患者の約70%が持つ膵石は、膵臓から消化酵素を十二指腸に送り出す膵管を詰まらせます。膵石は痛みを招き、膵臓の炎症を悪化させるもの。進行すると、膵臓がんになることもあります。


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慢性膵炎は治療の選択肢は増えた

国内にいる慢性膵炎の患者は、厚生労働省研究班の推計によると約7万人ですが、実際にはもっと多いと見られています。腹痛で受診しても胃腸の検査では見つからないためで、見つかったときには進行している場合が多いからです。

慢性膵炎は治らない病気だと思われてきましたが、近年の研究では早く見つければ治すことができることがわかってきました。また、慢性膵炎はアルコールを完全にやめないと改善しないことも明確になっています

慢性膵炎は新しい薬が加わるなど治療の選択肢は増えているのが現状。腹部の違和感は慢性膵炎が原因の可能性もあります。超音波内視鏡検査ができる医療機関で、慢性膵炎の検査を早めに受けるようにしましょう。

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