塩だけじゃない!青森の平均寿命が短い理由
厚生労働省が2013年に発表した2010年の「都道府県別平均寿命ランキング」。もっとも長生きの県は男女とも「長野県」、一方でもっとも低かった県は男女とも「青森県」でした。この青森県、とくに男性は30年以上も最下位を走り続けているほど。なぜ青森県実は短命なのでしょうか? 3月16日『駆け込みドクター!』の「都道府県別健康ランキング」で紹介されていました。
食塩の1世帯あたりの年間消費量を都道府県別に見ていると、3位の秋田県、2位の山形県の上に君臨するのが1位の青森県。全国平均が「2.6kg」のところ「4.57kg」という数値です。平均のおよそ倍になります。
家庭の冷蔵庫を見てみると、その中は漬け物だらけでした。床下には「たけのこの塩漬け」も保存。枝豆も塩漬けされていました。降雪量全国1位の青森では、冬のあいだあまり外に出られません。そのため、保存食が重宝され、防腐効果のある塩を大量に使ってしまうのです。
漬け物好きの青森県ですが、その食習慣がさまざまな問題を生んでいます。日本人の三大死因のひとつ「心臓病」の死亡率が全国1位、さらに「脳卒中」の死亡率は3位と上位を占めています。
しかし、驚きの食習慣は塩だけではありませんでした。まずは「カップラーメン」。これも冬のあいだ外に出られないため、保存食として10食以上ストックしておくのが当たり前。インスタントラーメン年間消費量でも、1位はやはり青森県なのでした。
インスタントラーメンの塩分は「6g」ほど。厚生労働省が勧める1日の塩分摂取量は「男性10g未満」「女性8g未満」です。その半分以上を1杯で摂取してしまう計算になります。
もうひとつが「飲酒」。1日1合以上を週3日以上飲む人の割合は、青森が全国1位の「51.6%」。半分以上の人が週に3日以上飲んでいるということです。ちなみに、全国平均は「35.9%」ですから、その高さがわかります。
さらには「タバコ」。喫煙率も全国1位の「44.8%」です。およそ半分の人がタバコを吸っています。なお、全国平均「37.2%」です。雪が多く、娯楽施設が少ないという青森県。そのため、室内で楽しめるお酒やタバコが広く浸透したのです。
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