葬儀にかけた費用の総額は平均で200万円!
葬儀の予算は一般的に、会葬者の人数と香典の平均的金額を目安にして算出します。実際に葬儀にかかる費用は、仏教の場合を例に取ると「葬儀社への支払い」「お寺などへの謝礼」「飲食接待費」に大きく分けられます。これらに予算総額の3分の1くらいずつ割り当てると、費用のバランスが取れるといわれています。
たとえば、予算総額180万円として具体的に見てみると、葬儀社の支払いに60万円、寺院へのお布施に60万円、飲食・接待費に35万円、その他で25万円という割合になります。ただし、香典返しや世話になった人へのお礼、墓地・墓石代などは別に必要です。
葬儀はこのように思わぬ出費がかかるため、いたずらに世間体を重んじて派手にするのはNG。なるべく予算内でおさめ、あとで負担にならないようにしましょう。
葬儀社に支払う料金のうち、基本料金とは祭壇や棺などの葬儀一式をセットとした料金です。セットされる用具・品物や車のグレードによって、ランク別にされています。それに対してオプションは、基本料金に含まれないもので、テントや貸し布団、式場内外設備、生花装飾などの料金です。
日本消費者協会が2010年に行った「第9回葬儀についてのアンケート調査」によると、過去3年間に「身内に葬儀のあった人」が葬儀にかけた費用の総額は、全国平均で1,998,861円(最高8,100,000円、最低200,000円)でした。この金額は、2007年に行われた前回調査における平均2,310,000円(最高10,000,000円、最低200,000円)より30万円以上、下がっていることになります。
また、葬儀の3費用についても下記のように報告されています。カッコ内は2007年調査の金額です。
■葬儀一式費用
1,266,593円(1,423,000円)
■寺院費用
514,456円(549,000円)
■飲食接待費用
454,716円(410,000円)
葬儀費用も飲食接待費用も下落傾向にあります。結婚届を出さない事実婚や結婚届を出すだけのものなど「地味婚」が流行したのに少し遅れる形で、葬儀においても「地味葬」が増加しつつあるようです。