「絵本の読み聞かせ」が認知症予防に効果的
東京都健康長寿医療センターでは、高齢者の認知症予防を目的に65歳以上の高齢者が地域の子どもたちに「絵本の読み聞かせ」を行っています。じつはこれが、英語を話すのと同じくらい脳を活性化させる効果があるのです。2月4日放送『みんなの家庭の医学』の「老けない身体を作る新事実SP」で紹介されていました。
脳の神経の活性化が認知症を予防する
なぜ「絵本の読み聞かせ」が、高齢者の認知症予防を効果があるのでしょうか? まず絵本を読むこと自体、ふだんの日常で使う言葉とは違うこ言葉をたくさん使います。
また、読み聞かせはだた黙って読むのとは違い、子どもに向かっておもしろくわかりやすく聞かせなければなりません。子どもの様子によって声の調子や読み方を工夫する必要があります。また、役になりきって演じるという作業も非常に複雑な行為です。
このように絵本の読み聞かせは複雑な脳の活動が必要になり、神経ネットワークが活性化します。実際、読み聞かせの前後で、参加した高齢者の記憶力テストの点数が「3割」もアップしたという結果も得られています。
脳の神経ネットワークの密度が高くするには、外国語を学ぶことが一番。しかし、外国語を学ばなくてもこの絵本の読み聞かせのように、新しい言葉を使って会話することで、脳の神経ネットワークの活性化は可能なのです。
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