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心房細動とは知らずに心臓がけいれんする病気

心房細動とは、本人の知らないうちに心臓にある心房がけいれんする病気。場合によっては手足の壊死や脳梗塞を招く恐ろしい病気です。この心房細動の発見法と、その画期的な治療法を紹介しましょう。『ためしてガッテン』の「心臓けいれんがあなたを襲う」で取り上げられていました。



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心房細動とは知らずに心臓がけいれんする病気


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心房細動を見つけるポイントとは

まず心房細動を見つける方法としては「脈」を測るのが一番です。脂肪細動を見つけるポイントは次の3つが挙げられます。

【心房細動を見つけるポイントとは】
安静時の脈が1分間に100回以上
脈のリズムや強弱が乱れる
朝起きたときと夜寝る前に測る

心房細動がおこりやすいのは副交感神経が活発な、夜から目覚める前にかけて。このため、朝起きたときと夜寝る前に脈を測って、脈拍が速くなっていないか、リズムや強弱が乱れていないかを確認するのです。

一般的に脈は、親指の付け根に人差し指から薬指の3本を当てて測定します。たいていはこれで脈を取ることができるでしょう。しかし、心房細動のリズムや強弱の乱れが親指の付け根ではわかりにくいときがあります。わかりにくいときは、首筋を指3本でやさしく触って脈を測るとよいでしょう。


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心房細動のリスクを上げる条件とは

まずは3日間、朝起きるときと夜寝る前に脈を確認。それで異常が見られなければ、血栓ができるような心房細動はないと考えてよいでしょう。胸がもやもやするなど違和感があるときも、脈を測ってみることが肝心です。

心房細動は誰にでもおきるものではありません。ただし、心房細動がおこりやすい条件というものもあります。

心房細動のリスクを上げる条件とは「睡眠不足・過労・ストレス・過度の飲酒」です。これらによって、心房細動が頻繁におこるようになったり、細動の時間が長くなったりします。

また、心房細動によって血栓が必ずできるというわけでもありません。とはいえ、脱水症状には気をつける必要があります。血液がドロドロになってしまうので、血栓ができやすい状態になるからです。


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心房細動の画期的な治療法とは

この心房細動の画期的な治療法とはどんな方法でしょう? 心房細動の治療法を考え出したのが、フランスのミッシェル・ハイサゲル医師。世界中が待ち望んでいた、心房細動という厄介な病気を治す方法を見つけ出しました。

それは、いわば心房細動のへそのようなものを発見したことがきっかけです。いまから15年ほど前、心房細動をどうすれば止められるか悩んでいました。そこで、心房細動を引き起こす電気信号の様子を徹底的に調査します。

すると心房細動をおこしてしまう余計な電気信号は、なぜか現れるときはいっせいに現れ、消えるときもいっせい消えてしまうのです。ということは、どこかに電気信号を生み出す親玉のような存在がいると考えました。

それから100例近い心臓で電気信号の出所を探る日々。そしてついに、その親玉を意外な場所で見つけました。じつは、その親玉の居場所は心臓ではなく「肺静脈」でした。肺できれいになった血液が心臓に戻ってくる血管です。


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心房細動を治療する電極カテーテル

そこで、この肺静脈と心臓を隔絶してしまえば、異常な電子信号は伝わってきません。その隔絶する治療に使われるのがカテーテルです。細い管の先端に電極が付いています。電極カテーテルです。治療では、この電極カテーテルを足の付け根の血管から入れて心臓まで届かせます。

そして、肺静脈の周りを焼くのです。そうすると、そこに電気が通らなくなり、余計な電気信号が心房には届かなくなります。

この治療法は時々心房細動になっている人には有効。まだ正常な心房のリズムがある人は、早期の治療で90%以上は治ってしまいます。

ただし長年、心房細動が続いている状態の人は、この方法では治らないことが多いとか。この場合は血栓をできにくくする治療を行います。心房細動があっても血栓さえ作らなければ危険ではないので、抗凝固薬という薬を服用して血栓ができるのを防いでいくのです。

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