頭痛の原因を簡単に特定するチェックリスト
頭痛の種類はじつに350もあります。しかし、症状の特徴を知っていれば頭痛の原因を特定することは可能です。そこで、なかなか治らない長引く頭痛の本当の原因を特定する方法を紹介しましょう。『みんなの家庭の医学』の「頭痛の本当の原因SP」で紹介されていました。
頭痛の原因が睡眠時無呼吸症候群
朝起きたときに痛む頭痛の原因は、いわゆる睡眠時無呼吸症候群です。「睡眠時無呼吸性頭痛」の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に何度も呼吸が停止してしまう病気。あごが小さいことや肥満などが原因で、睡眠中に舌の付け根が気道をふさぐために発症します。睡眠時無呼吸症候群にかかると、朝起きたとき頭痛がすることがあるのです。
この頭痛は睡眠中に脳の酸素が低下することが原因になります。しかし、睡眠時無呼吸症候群との関係を見逃している場合が少なくありません。頭痛の原因を見分けるポイントは、日中の眠気があることです。
頭痛の原因が巨細胞性動脈炎
ものを噛むときに痛む頭痛の原因は「巨細胞性動脈炎」かもしれません。こめかみのあたりを通っている側頭動脈に炎症がおきることが原因です。高齢者に多い病気になります。
ものを噛むと側頭筋が収縮して動脈を圧迫。それが原因で痛みがおきるのです。脈打つように痛むため、偏頭痛と間違いやすいのも特徴。炎症が脳の血管のほうに広がっていくと脳梗塞の原因になりかねません。
巨細胞性動脈炎はステロイド薬によって症状を抑えることが可能。動脈炎がなくなれば、頭痛も改善してくれます。巨細胞性動脈炎はこめかみに血管が浮き出て、さわると痛みます。それが頭痛の原因を見分けるポイントです。
頭痛の原因が脳腫瘍の可能性
トイレでいきんだときに痛む頭痛の原因は「脳腫瘍」の可能性があります。脳腫瘍は脳に腫瘍ができる病気です。頭痛だけが症状として出る脳腫瘍は稀ですが、見逃すと命に関わるので注意しましょう。
脳のなかに腫瘍ができると、脳の内圧が上昇。いきむことでさらに圧が上がって、頭痛の原因になるのです。とくに脳腫瘍は徐々に大きくなっていくため、激しい症状が出にくいという特徴があります。
数か月から1年で、次第に頭痛が悪化していく頭痛は注意が必要です。麻痺やしびれ、ろれつが回らない症状が頭痛と一緒におきたら、頭痛の原因を特定するために検査を受けたほうがよいでしょう。
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