アディポネクチンを増やすには脂肪量を増やす!?
お笑いコンビ・はんにゃの川島章良さんは、尿から甘い臭いがして糖尿病が心配とか。そんな川島さんが血液検査を受けたところ「アディポネクチン」の数値に驚くべき結果が出たのです。『主治医が見つかる診療所』の「血液ドックスペシャル第4弾」で紹介されていました。
アディポネクチンは長寿ホルモン
川島さんの血液検査でもっとも深刻なのは「アディポネクチン」。アディポネクチンは、別名「長寿ホルモン」とも呼ばれています。傷ついた血管を修復したり、インスリンの働きを助けてくれるありがたい物質です。
このため、血液検査でアディポネクチン血中濃度が低い人はインスリンの働きが低下。糖尿病や高血圧、将来的には動脈硬化などにもなりやすいということです。
アディポネクチンの男性の平均値が「8.5」のところ、川島さんは「1.2」。数値が「4」未満になると、糖尿病や心筋梗塞などのリスクがおよそ3倍になるといわれています。川島さんはその「4」の3分の1以下という数値です。
太るとアディポネクチンが減る
これまで1,500人以上の血液検査を見てきた専門医が、これまでに見たアディポネクチンの最低値が「1.9」。川島さんの「1.2」というのはダントツです。全国でも低アディポネクチンのベスト10に入ります。
これだけアディポネクチンの数値が低いと、もはや原因は体質です。そして、こういう体質の人は、絶対に太ってはいけません。太るとアディポネクチンがもっと減ってしまいます。
川島さんがこのままの生活を続けていたら、30代から糖尿病を発症してしまうかもしれません。30代で糖尿病になると、40代でいろいろな合併症が出てくる恐れがあります。肥満にならないように注意して、アディポネクチンを減らさないことが大切です。
アディポネクチンは脂肪細胞が分泌
じつはアディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されます。脂肪細胞はそのサイズが適度であれば、血管を若く保つ善玉ホルモン・アディポネクチンを分泌するのです。
しかし、脂肪細胞が肥大化するとアディポネクチンの分泌量が激減。その代わりに、血管の炎症を引き起こす悪玉ホルモンがたくさん分泌されるようになってしまいます。
このためアディポネクチンを増やすには、脂肪量を増やすことが大切。なかでも密接に関わっているのは内臓脂肪です。血中アディポネクチン濃度は内臓脂肪量に逆相関するともいわれています。
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