三半規管を鍛えるトレーニングで転倒を防止
三半規管は加齢とともに衰えるもの。三半規管の衰えはめまいの原因となり、それが転倒を招きます。そこで高齢者の転倒を防止するために、三半規管を鍛えるトレーニングを紹介しましょう。12月1日週の『別冊主治医が見つかる診療所』で取り上げられていました。
三半規管を鍛えるトレーニング
耳の中には三半規管といって、X軸Y軸Z軸の3つの方向を感じるセンサーがあります。この三半規管がうまく働かないと、体のバランスを保つことができません。
さっそく、三半規管を鍛えるトレーニング法を紹介しましょう。利用するのはバランスボールです。これで耳のセンサーをうまく使えるようになります。
三半規管を鍛えるにはまず、バランスボールに座ります。そして地面に足をつけて、そのまま座っているだけです。ただ座っているだけでも、微妙に体が揺れているため、これだけで鍛えられています。
慣れてきたら、お尻を左右や前後にずらしてください。斜め方向や回転させるのもよいでしょう。三半規管がさらに刺激されます。
三半規管を家で鍛える方法
耳の奥の三半規管には砂が溜まっているイメージを持つとよいでしょう。その砂は動かさないと固まってしまって、平衡感覚を鈍くします。その砂をなるべく動かすように、お尻をずらしていくのです。
余裕があれば、お尻を動かすとともに手と首を左右や前後に動かします。こうすることで、さらに平衡感覚を鍛えることができるのです。
三半規管を家で鍛える方法もあります。それはその場で回れ右を繰り返す運動です。右足を一歩前に出したら、回れ右で体を半回転。そして、また右足を出したら半回転して前を向く…という運きです。
これを毎日、左右10回ずつ行うことで、三半規管が刺激されて平衡感覚がよくなります。転倒しないよう注意して行ってください。
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