「脳卒中体質」を克服している地域があった
三陸沿岸の市町村では、東日本大震災のあと脳卒中が急増しています。ところが、とある地域で脳卒中をおこしたのは、この2年半でたったの「1人」。高リスク患者280人中でわずか1人しか発症しなかったのです。
「脳卒中体質」の体質改善を進めているのは、宮城県の南三陸町にある公立志津川病院の南三陸診療所です。患者が必ず持ってくるのが血圧計。毎日の血圧の変化を医師がチェックしていました。
さまざまなストレスによって血圧は変化するもの。体調不良によっても血圧は変化します。診療所では、患者と話をすることによって、何が血圧上昇あるいは血圧低下をもたらしたのか、発見につなげているのです。
さらに患者のデータは、栃木県の自治医科大学まで転送されています。血圧の専門医が詳しくチェックして、脳卒中をおこす兆しを少しでも見つけるとすぐに医師とコミュニケーションを図っています。
この取組みのきっかけとなったのが、20年前の阪神淡路大震災。当時も、震災直後から脳卒中をおこす人が急増しました。その経験から、南三陸町をバックアップするこの仕組みができ上がりました。
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