心臓が原因の「物忘れ」があることが判明!
歳をとるともに記憶力が落ちてくると、「認知症」や「物忘れ」が心配になります。そして、その原因といえば「脳」と考えるのが普通でしょう。ところが、まったく新しいタイプの「物忘れ」があることが、最近の研究によって明らかになってきました。
中国料理店を家族で営んでいる女性(77歳)は、テキパキした性格でお店を切り盛りしてきました。そんな女性が4ヶ月前、接客をしているときになぜか聞いた注文が頭から抜け落ちてしまったのです。さらに、料理を運ぶテーブルを忘れて固まってしまうことも…。
それまでは、そんなことは一度もありません。本人も、お客さんの前に立つのが苦痛になったといいます。しかし、歳のせいだと思って、そのまま放っておきました。
ところがある日、今度は突然の失神で倒れてしまったのです。なんとか自力で意識を取り戻した女性は、なんとか病院に行って診察を受けると「脈とび」がおきていることを知らされたのです。
これは、一瞬だけ来るはずの脈波が抜け落ちてしまうもの。その瞬間、心臓が一時停止しているのでした。そしてその瞬間に、記憶が抜け落ちているのです。心臓が一時停止することで、脳への血流が滞ってしまうことが原因でしょう。
最近の研究で明らかになったのが「心臓」が原因で物忘れしやすくなるというものです。すでに治療を受けている人が、全国に「35万人」もいます。気づかないうちにかかっている人も合わせると、その数は「70万人」くらいになるというのです。
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