医薬品情報:ロキソニン総合かぜ薬の薬理作用と臨床効果
第一三共ヘルスケアが製造するロキソニン総合かぜ薬は、かぜの諸症状(鼻水,鼻づまり,くしゃみ,のどの痛み,せき,たん,悪寒,発熱,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和を目的とした総合感冒薬です。本剤には5種の有効成分が配合されており、それぞれが独自の薬理作用を持ちます。
かぜの諸症状(鼻水,鼻づまり,くしゃみ,のどの痛み,せき,たん,悪寒,発熱,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和に対して、ロキソプロフェンナトリウム水和物は症状を緩和する作用があります。また、ジヒドロコデインリン酸塩は効果を発揮することで相乗効果を発揮します。
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配合成分の薬理学的特性
ジヒドロコデインリン酸塩(24mg): 薬理学的特性として中枢性鎮咳薬で、脳の咳中枢に直接作用して咳を抑制します。 作用機序は延髄の咳中枢を抑制することで咳反射を弱め、鎮咳効果をもたらします。 臨床効果として乾いた咳や痰の絡まない咳の抑制に効果的です。風邪やアレルギーによる咳を緩和します。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩(60mg): 薬理学的特性として気管支拡張作用を持つ交感神経刺激薬で、気道を広げることで呼吸を楽にします。 作用機序は気管支平滑筋のβ2受容体を刺激して気管支を拡張させ、α受容体刺激による血管収縮作用も持ちます。 臨床効果としてせき、たんを伴う呼吸器系症状の緩和、気管支喘息の症状改善、鼻づまりの緩和に薬効を発揮します。
ブロムヘキシン塩酸塩(12mg): 薬理学的特性として去痰作用を持つ成分で、気道の分泌物を薄め、痰の排出を機能を亢進させます。 作用機序は気管支粘膜の分泌細胞に作用して分泌を促し、また粘液の粘度を下げて排出しやすくします。 臨床効果として咳と痰を伴う呼吸器系疾患(風邪、気管支炎など)の症状緩和に薬効を発揮します。
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薬理学的作用機序と臨床効果
これらの有効成分が協働的に作用することにより、かぜの諸症状(鼻水,鼻づまり,くしゃみ,のどの痛み,せき,たん,悪寒,発熱,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和に対して複合的な治療効果を提供します。ロキソプロフェンナトリウム水和物が症状を抑制, ジヒドロコデインリン酸塩が症状を抑制するなど、多面的な薬理作用により症状の効率的な緩和を可能にします。
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副作用と臨床使用上の注意点
本剤の治療効果を最大化し副作用リスクを最小化するため、用法・用量の厳守が重要です。 特に注意すべき医学的所見として、本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も使用しないで下さい。 他のかぜ薬,解熱鎮痛薬,鎮静薬,鎮咳去痰薬,抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬,乗物酔い薬,アレルギー用薬等)、服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないで下さい。 (眠気等があらわれることがあります)、授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避けて下さい。
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用法・用量および臨床使用ガイドライン
次の量を水又はお湯で服用して下さい。
[年齢:1回量:1日服用回数]
成人(15歳以上):2錠:3回 食後なるべく30分以内に服用して下さい。
15歳未満:服用しないで下さい。を標準的な投与量としてください。症状の改善が見られない場合や有害事象が発現した場合は、投与を中止し医療専門家の診察を受けるよう指導してください。
※本情報は医療専門家による診断や治療を代替するものではありません。
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