更年期障害と甲状腺の異常を見分ける方法!
その症状は200種類にもおよぶ「更年期障害」。ただし、すべての症状が更年期障害と思い込んでしまうがために、甲状腺の異常であることに気づかないケースもあるのです。
いわゆる更年期障害の症状といわれるものを簡単に挙げてみましょう。
【更年期障害の症状】
しびれ・頭痛めまい・かゆみ・耳鳴り・憂うつ感・肩こり・湿疹・ほてり・手足の冷え・ドライアイ・ホットフラッシュ・発汗・筋肉痛・無気力・食欲不振・吐き気・不眠・便秘・月経異常・集中力低下・下痢…など
このように、さまざまな症状をおきるのです。
とはいえ、なんでも更年期障害の症状だと勘違いするのは危険です。じつはその症状は「甲状腺機能亢進症」なのかもしれません。「甲状腺」とは、のどぼとけの下にある、蝶のような形をしている部位。体の新陳代謝を盛んにするホルモンを分泌する、いわば元気の源です。ホルモンは一定量、出続けていないと全身のバランスが崩れてしまいます。
「甲状腺機能亢進症」はホルモン量が多すぎるために、汗をかきやすくなったり、イライラしたりします。逆に「甲状腺機能低下症」はホルモン量が少ないため、むくみや無気力状態といった症状が出るのです。このように体の不調の原因が、じつは甲状腺にある場合もあるのでした。
日本人成人の5~10%の人には、甲状腺の病気があるとか。男女比は男性1に対して女性が9、圧倒的に女性に多いのです。症状としては、ホルモンが増えて体が活発に活動しすぎて、動悸・息切れ・イライラ・汗をかくなど、いろいろな症状が出てきます。
さて、この甲状腺の異常はどのように見分ければよいのでしょう? 更年期障害との見分け方は「手をまっすぐ前方に出すこと」。甲状腺機能が亢進していると、手がブルブルと震えます。一方の更年期障害では、震えは出てきません。震えが出る人は、病院に相談するようにしましょう。
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