ナイス!シニア
40代からの医療情報…現役看護師が監修

パタカラ体操をやらないとおこるさまざまな弊害

いま口輪筋の筋力低下によって口呼吸になる人が増えています。そこに加齢による唾液分泌量の低下が加わると、さまざまな弊害がおこるのです。そんな口呼吸を改善するのが「パタカラ体操」。口輪筋を鍛えるとともに唾液分泌を促します。パタカラ体操をやらないとおこる弊害について見ていきましょう。



スポンサーリンク
パタカラ体操をやらないとおこるさまざまな弊害


スポンサーリンク

パタカラ体操で人間本来の鼻呼吸

人間は本来は鼻呼吸する動物です。口呼吸は体にさまざまな弊害をもたらします。鼻というのは加温や加湿、空気の浄化に大きな役割を果たしているからです。そんな口呼吸を改善するのがパタカラ体操になります。

パ・パ・パ・パ…と16回、タ・タ・タ・タ…と16回、カ・カ・カ・カ…と16回、ラ・ラ・ラ・ラ…と16回発音。そして「パ・タ・カ・ラ」を4回発音したら、早口で「パタカラ」を4回発音するのです。

パタカラ体操をやって鼻呼吸になれば、空気中のホコリや有害物質を鼻毛や粘膜に付着させて鼻水で排出できます。さらに空気を湿らせて温める役割が鼻にはあるのです。鼻呼吸なら、きれいで温かく適度に湿った空気が取り込めます。


スポンサーリンク

パタカラ体操をやらずに口呼吸放置

しかし、パタカラ体操をやらない口呼吸では、乾燥した空気がそのまま体内へ入ってしまうということ。ウイルスも入りやすくなります。このため上気道感染症、いわゆる風邪を引きやすくなるのです。

そのほかにも、気管支炎や重症な肺炎、扁桃炎をおこす頻度も高くなります。この扁桃炎の中でもタチが悪いのが扁桃周囲膿瘍です。これは扁桃腺の周囲に膿みが溜まってしまう病気。放置すると致命的な病気にもなりかねません。

また、パタカラ体操をやらずに口呼吸を放置すると、慢性扁桃炎から全身のさまざまな病気につながる可能性もあります全身のリンパ組織の中で、扁桃だけが体の外部に存在。扁桃が外敵に触れる機会が多くなると免疫システムが疲弊してしまうため、免疫系の異常がおこりやすくなるからです。

■「パタカラ体操」おすすめ記事
口臭予防に効果がある「パタカラ運動」とは
「パタカラチェック」で誤嚥性肺炎を予防する
臭い膿栓の原因を元から断つならパタカラ体操
パタカラ体操で口輪筋を鍛えて臭い玉を予防する

■「免疫系」おすすめ記事
膿栓の取り方はのどの奥の「うがい」が簡単

■「高齢者の体操」おすすめ記事
高齢者もOK!インナーマッスルを強化する体操
高齢者は体操でインナーマッスルを鍛えるべし
高齢者もイスに座って実践!インナーマッスルの鍛え方

■「体操」おすすめ記事
ゴキブリ体操で健康維持する元バドミントン選手
1日3分で血管年齢が若返るゾンビ体操とは?
ブラジル体操で柔軟性と筋力が本当にアップした

この記事をシェアする


あわせて読みたい記事



目次