死亡率3倍!「無痛性心筋梗塞」の見分け方
心筋梗塞の典型的な症状は、胸の真ん中の締め付けられるような痛みです。しかし、全体の8割くらいはこの強烈な痛みを伴いますが、残りの2割は症状が痛みがありません。それが「無痛性心筋梗塞」です。
無痛性心筋梗塞のサインは冷や汗
無痛性心筋梗塞は痛みのない心筋梗塞で、通常の場合と比べて死亡率が「3倍」も高いといいます。多いのは、高齢者や糖尿病の人。齢を重ねて知覚神経が衰えたり、糖尿病で神経に障害があると、心筋梗塞をおこしても痛みを感じない場合があるのです。
この「無痛性心筋梗塞」は痛みを伴わないために、発見に時間がかかってしまいます。これが死亡率が「3倍」にもなってしまう原因です。
胸の痛みがなくても「冷や汗」をともなうめまいやだるさなど、原因不明の症状が出たら「無痛性心筋梗塞」のサイン。救急の現場では重要なサインとして、医師も注目しているものです。
これは、心筋梗塞で心臓のポンプ機能が急激に弱まるために全身に送られる血液の量が急減。すると、末端の血管が収縮するとともに、全身の汗腺の根元にある「汗だまり」も収縮。汗が搾り出されるのです。
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