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放置すると危険な水ぶくれ「類天疱瘡」とは

新しい靴を履いたときにできる「靴ずれ」など、誰にでもよくできる「水ぶくれ」。そんな「水ぶくれ」には、放っておくと命に関わる「危険な水ぶくれ」があるのです。4月1日放送『たけしのみんなの家庭の医学』の「いま気をつけるべき病ランキングSP」で紹介されていました。



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放置すると危険な水ぶくれ「類天疱瘡」とは


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類天疱瘡は細菌感染から死に至る

春先になると流行する「手足口病」や、感染症である「とびひ」、ストレスなどでおこる「帯状疱疹」でも「水ぶくれ」ができます。しかし「危険な水ぶくれ」の特徴は「腕や足、お腹などに1~2個発生」「1cm以上の大きさ」「かゆみがある」というものになります。

この水ぶくれがサインの危険な病気こそ「類天疱瘡(るいてんぽうそう)」。「類天疱瘡」とは、皮膚の表面とその内側をつなぐ自らの細胞を、免疫細胞が暴走して攻撃してしまう自己免疫疾患です。それが水ぶくれとなって現れます。

放っておくと、暴走した免疫細胞が全身の皮膚におよび、最悪の場合は細菌感染から死に至ることもあるのです。おもに70歳以上の高齢者に多く発症し、現在の推定患者数は「1万5千人~2万人」といわれています。


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類天疱瘡は早期発見で完治できる

しかし、早期発見できれば完治できる病気。つまり、できるだけ早くこの水ぶくれに気づくことが大切なのです。そこで「類天疱瘡」を見分けるための2つのポイントを覚えておきましょう。1つでもこのような水ぶくれを見つけたら、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。

まずは、皮膚に何もしていないのに突如現れてかゆみが生じること。通常、靴ずれなどによってできる水ぶくれは、皮膚が擦れてしまった場所にできます。しかし「類天疱瘡」の場合は、たとえばその場所が擦れていなくても、水ぶくれができることが特徴。とくに、かゆみを感じて書いた場所が翌日、急に水ぶくれになっていたら要注意です。

そして、2つめは「やぶけにくい」ということ。皮膚の表面近くに体液が溜まった「とびひ」や「かぶれ」などの水ぶくれは、触ると簡単に破けてしまいます。しかし「類天疱瘡」の場合、皮膚の表面ではなく内側に体液が溜まって水ぶくれになるため、破れにくいのです。

■4月1日放送『たけしのみんなの家庭の医学』
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