かかとの痛みが足底腱膜炎だった具体的な症例
ある朝、突然おこったかかとの痛みが、じつは足底腱膜炎だったという具体的な症例を見てみましょう。足底腱膜炎は、足底腱膜に炎症によってできたトゲができてしまう病気。激しいかかとの痛みを伴います。『ためしてガッテン』で紹介されていました。
かかとの痛みで歩くのも難しくなった
73歳の女性は、だし巻き卵などを作って近所のお寿司屋さんなどに卸す仕事をしています。1日の大半は立ち仕事。ふだんから足の疲れやすさを感じていました。女性がとくに悩んでいたのがふくらはぎの張りや痛み。しかし、湿布などをすれば1日で治まっていました。
ところがある朝、足の裏に違和感を感じます。本人いわく、足の裏が全部こわばったような感じとのこと。自分なりに足を動かして、なんとか動き出すことができました。そして不思議なことに、足の裏の違和感は歩き始めるとすぐに治まったのです。
しかし、数週間後のこと、突然悲鳴を上げるほどの痛みがかかとを襲いました。それからというもの、激しいかかとの痛みは頻繁におきるようになり、立って歩くのも難しくなりました。
かかとの痛みの原因は骨にできたトゲ
病院へ行って詳しく検査をしてみると、なんとかかとの骨に鋭いトゲができていたのです。実際、レントゲン写真で健康な人のかかとを比べてみると、その違いは一目瞭然。かかとの痛みの原因はトゲのような突起物でした。
この病気の名前は足底腱膜炎。ふくらはぎの筋肉が硬かったり、足裏の筋肉が弱ったりすることが原因で足底腱膜に炎症が発生。その結果として、かかとにトゲができてしまう病気なのです。このため、激しいかかとの痛みを伴います。
かかとにできたのは骨棘。できた骨棘が神経に触れると激痛を引き起こします。女性は骨棘を削り取る手術を受けることになりました。じつは、このように足の裏にトゲができてしまう病気は、誰がなってもおかしくない現代病なのです。
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