パトリックテストで足の付け根の異常をチェック
長引く腰痛の原因として注目されているのが、足の付け根の異常です。そこで、自分の腰痛が足の付け根の異常によるものかを見極める「パトリックテスト」を紹介しましょう。『みんなの家庭の医学』の「長引く腰痛の意外な新原因」で取り上げられていました。
足の付け根の状態を調べてみた
足の付け根の異常による腰痛とは、股関節の骨がぶつかり合っておきる痛みが脳へと伝わる途中で、腰痛と勘違いしてしまっておきるもの。そこで実際に、長引く腰痛に悩む40~60代の男女30名を対象に、足の付け根の状態を調べてみました。
そして、足の付け根のチェックに利用するのが「パトリックテスト」。これは足の付け根の異常を広く見つけ出すため、医療現場でも最初に行われることの多い簡易的なテストです。
まず仰向けにまっすぐに寝そべった状態で、右足のひざを曲げて左足の外側、ひざの上あたりに足をつきます。ここから右足を足の付け根から右側に倒すのです。ちょうど足が4の字になります。
11名に足の付け根の異常の疑い
倒した足が地面と水平になれば問題なし。これを左右の足でそれぞれ行います。足の付け根に異常がある場合、痛みのために途中までしか倒せなかったり、足を組むことすらできません。
さらに、左右で倒れ方で違いがあっても足の付け根に異常の疑いがあります。どちらにも当てはまらない場合は、単に体が硬いだけと判断してOKです。
実験の結果、30名中11名に足の付け根の異常の疑いがありました。さらに、その11名にレントゲン検査を受けてもらったところ、2名に足の付け根の異常が見つかったのです。
実際、この2名が足の付け根の異常を改善するストレッチを行ったところ、一週間ほどで腰痛が改善。長引く原因不明の腰痛の原因を究明できたのでした。
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