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安易に借りるのは危険「教育ローン」落し穴

大学はお金がかかるもの。私立大学の場合、文系でも初年度に120万円程度が必要です。一方で子どもが大学入学を迎えることが多い50歳代で、4人に1人が貯蓄ゼロ家計だといいます。100万円を超える資金を捻出できず、教育ローンを組むケースも出てくるでしょう。



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大手銀行は2月~3月の時期、教育ローンの変動金利を下げるキャンペーンを行います。三菱東京UFJ銀行では通常3.975%をインターネット利用で2.75%に、みずほ銀行も3.475%から2.975%にしています。ただ住宅ローンの変動金利が1%を下回る時代においては、けっして安い金利ではありません。

入学金、授業料などの振込用紙を銀行に持参すると、相当金額を銀行が大学に振り込んでくれます。2.75%で100万円借り、10年かけて返済する場合、毎月の返済額は1万円弱です。このくらいなら大丈夫と思いがちだが、1年間の利息だけで2万6千円になります。

2年目以降も授業料を借りると、毎月の返済額はどんどん増加。子どもが4年生になるとき、月々の返済額は4万円近くになります。変動金利なので今後、金利が上がる可能性もあるのです。

無担保で教育のためという免罪符的な気持ちもあって「教育ローン」は安易に借りがち。しかし、住宅ローンと重なると家計の負担は大きいうえに、10年間の返済期間中に親の介護費用や住居の補修など予期せぬ出費があれば、返済が難しくなる懸念もあるのです。

教育費の準備方法として、最近注目されている「学資保険」も万能ではありません。払い込んだ金額より受け取る額が多い「返戻率100%超」の商品も登場しているものの、年利に換算すると1%を下回り、途中解約すれば元本割れもあるのです。

学資保険には強制貯蓄的な効果があり、結果的に役に立ったという声も聞きます。一方で、子供の将来のために積み立てているのに、保険料の一部が子どもの死亡保険に充当されていることに違和感を覚える親もいます。

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