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新規加入は掛け金7%アップ!国民年金基金

医師や弁護士、自営業者らを対象とする公的年金制度の「国民年金基金」は、2014年4月以降に新規に加入する人の保険料を平均で7%程度引き上げます。保険料を払う加入者が減る一方、年金を受給する人が増えて財政が悪化しているため。加入者に約束する予定利回りはいまの1.75%から1.5%に引き下げます。



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国民年金基金は、国民年金に加入する約1,900万人を対象に、任意で加入できる公的年金制度です。会社員には国民年金に加えて「厚生年金」の2階建ての年金制度があります。それに対し、自営業者らは国民年金のみで年金額が低い水準になるため、1991年に発足しました。保険料の拠出額は月68,000円が上限。国民年金に上乗せする形で、年金額を増やすことができます。

国民年金基金は全国に47の「地域型国年基金」と、医師やクリーニング業などの職種ごとに作る25の「職能型国年基金」が存在。月内に1.5%への予定利回りの引き下げを厚生労働省に申請します。すでに加入している人の保険料や年金をもらっている人の受給額は変わりません。

国民年金基金の加入者は約49万人、受給者は約39万人います。保険料は年齢や性別で異なっていて、40歳男性の場合の1口目の保険料は月額12,270円。これが新規に加入する人は約7%引き上げらます。なお、予定利回りの引き下げは2004年4月に3%から1.75%に引き下げて以来、10年ぶりです。

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