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医薬品情報:プラタギン鼻炎錠の薬理作用と臨床効果

三宝製薬が製造するプラタギン鼻炎錠は、急性鼻炎,アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸病状の緩和:くしゃみ,鼻水(鼻汁過多),鼻づまり,なみだ目,のどの痛み,頭重(頭が重い)を目的とした鼻炎薬です。本剤には5種の有効成分が配合されており、それぞれが独自の薬理作用を持ちます。 急性鼻炎,アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸病状の緩和:くしゃみ,鼻水(鼻汁過多),鼻づまり,なみだ目,のどの痛み,頭重(頭が重い)に対して、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩は病状を緩和する作用があります。また、プソイドエフェドリン塩酸塩は効果を発揮することで相乗効果を発揮します。
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配合成分の薬理学的特性

d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(6mg): 本成分は抗ヒスタミン作用を持つ成分で、クロルフェニラミンマレイン酸塩の光学異性体の一つです。 薬理学的にはヒスタミンH1受容体をブロックすることで、アレルギー反応を阻害作用があります。通常のクロルフェニラミンより効果が強いとされています。 臨床的にはくしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどのアレルギー病状の緩和に薬理作用を示します。 プソイドエフェドリン塩酸塩(180mg): 本成分は交感神経刺激薬で、鼻づまりの緩和に用いられます。 薬理学的にはα-アドレナリン受容体を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させ、鼻づまりを改善します。 臨床的には鼻づまり、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの病状改善に薬理作用を示します。 ベラドンナ総アルカロイド(0.4mg): 本成分はナス科植物から抽出される抗コリン作用を持つ成分で、消化管の平滑筋の緊張を病状を軽減します。 薬理学的には副交感神経のムスカリン受容体を遮断し、消化管や気管支の平滑筋を弛緩させ、分泌を阻害作用があります。 臨床的には胃痙攣、腸管痙攣、過剰な消化液分泌、気管支痙攣などの病状緩和に薬理作用を示します。 グリチルリチン酸(200mg): 本成分は甘草(カンゾウ)から抽出される成分で、抗炎症作用や抗アレルギー作用を持ちます。 薬理学的にはコルチゾールの代謝を阻害することで抗炎症作用を示し、また免疫調節機能も持ちます。 臨床的には湿疹、皮膚炎、かゆみなどの皮膚トラブルの緩和、日焼けによる炎症の軽減に薬理作用を示します。 無水カフェイン(150mg): 本成分は中枢神経を刺激する作用がある成分で、眠気を抑え、一時的な疲労感を軽減します。 薬理学的には中枢神経系に作用してアデノシン受容体を遮断し、覚醒作用をもたらします。また、血管を収縮させる作用もあります。 臨床的には頭痛・片頭痛の緩和、眠気の抑制、一時的な疲労感の軽減、呼吸器系の機能改善に薬理作用を示します。
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薬理学的作用機序と臨床効果

これらの有効成分が協働的に作用することにより、急性鼻炎,アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸病状の緩和:くしゃみ,鼻水(鼻汁過多),鼻づまり,なみだ目,のどの痛み,頭重(頭が重い)に対して複合的な治療効果を提供します。d-クロルフェニラミンマレイン酸塩が効果を発揮, プソイドエフェドリン塩酸塩が効果を発揮するなど、多面的な薬理作用により病状の効率的な緩和を可能にします。
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副作用と臨床使用上の注意点

本剤の治療効果を最大化し副作用リスクを最小化するため、用法・用量の厳守が重要です。 特に注意すべき医学的所見として、本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も使用しないでください 他の鼻炎用内服薬,抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(かぜ薬,鎮咳去痰薬,乗物酔い薬,アレルギー用薬等),胃腸鎮痛鎮痙薬、服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないでください (眠気や目のかすみ,異常なまぶしさ等の病状があらわれることがあります)、長期連用しないでください。
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用法・用量および臨床使用ガイドライン

1日3回,毎食後に次の量を服用してください。 [年齢:1回量] 15才以上:2錠 7才〜15才未満:1錠を標準的な投与量としてください。病状の改善が見られない場合や有害事象が発現した場合は、投与を中止し医療専門家の診察を受けるよう指導してください。 ※本情報は医療専門家による診断や治療を代替するものではありません。

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