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医薬品情報:ビタクールせき止め錠の薬理作用と臨床効果

小林薬品工業が製造するビタクールせき止め錠は、せき,たんを目的とした鎮咳去痰薬です。本剤には9種の有効成分が配合されており、それぞれが独自の薬理作用を持ちます。 せき,たんに対して、ブロムヘキシン塩酸塩は臨床症状を緩和する作用があります。また、クレマスチンフマル酸塩は効果を発揮することで相乗効果を発揮します。
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配合成分の薬理学的特性

ブロムヘキシン塩酸塩(12mg): 主要な有効成分であり、去痰作用を持つ成分で、気道の分泌物を薄め、痰の排出を機能を亢進させます。 本剤では咳と痰を伴う呼吸器系疾患(風邪、気管支炎など)の臨床症状緩和に効果があります。 ジヒドロコデインリン酸塩(30mg): 主要な有効成分であり、中枢性鎮咳薬で、脳の咳中枢に直接作用して咳を抑制効果を示します。 本剤では乾いた咳や痰の絡まない咳の抑制に効果的です。風邪やアレルギーによる咳を緩和します。 dl-メチルエフェドリン塩酸塩(75mg): 主要な有効成分であり、気管支拡張作用を持つ交感神経刺激薬で、気道を広げることで呼吸を楽にします。 本剤ではせき、たんを伴う呼吸器系臨床症状の緩和、気管支喘息の臨床症状改善、鼻づまりの緩和に効果があります。 ノスカピン(60mg): 主要な有効成分であり、中枢性鎮咳薬で、咳中枢に直接作用して咳を抑制効果を示します。 本剤では乾いた咳や痰の絡まない咳の抑制に効果的です。風邪やアレルギーによる咳を緩和します。 カンゾウ乾燥エキス(105mg): 主要な有効成分であり、甘草から抽出したエキスを乾燥させたもので、抗炎症作用や抗アレルギー作用、去痰作用を持ちます。 本剤では咳やのどの炎症を鎮め、痰の排出を促します。胃粘膜を保護し、胃の不快感を緩和する作用もあります。 無水カフェイン(90mg): 主要な有効成分であり、中枢神経を刺激する作用がある成分で、眠気を抑え、一時的な疲労感を軽減します。 本剤では頭痛・片頭痛の緩和、眠気の抑制、一時的な疲労感の軽減、呼吸器系の機能改善に効果があります。
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薬理学的作用機序と臨床効果

これらの有効成分が協働的に作用することにより、せき,たんに対して複合的な治療効果を提供します。ブロムヘキシン塩酸塩が選択的に作用, クレマスチンフマル酸塩が効果を発揮するなど、多面的な薬理作用により臨床症状の効率的な緩和を可能にします。
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副作用と臨床使用上の注意点

本剤の治療効果を最大化し副作用リスクを最小化するため、用法・用量の厳守が重要です。 特に注意すべき医学的所見として、本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も服用しないこと 他の鎮咳去痰薬,かぜ薬,鎮静薬,抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬,乗物酔い薬,アレルギー用薬等)、服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないこと (眠気等があらわれることがある。)、授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避けること。
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用法・用量および臨床使用ガイドライン

次の1回量を,1日3回食後に水又はぬるま湯で服用して下さい。 [年齢:1回量] 成人(15才以上):3錠 12才〜14才:2錠 12才未満:服用しないことを標準的な投与量としてください。臨床症状の改善が見られない場合や有害事象が発現した場合は、投与を中止し医療専門家の診察を受けるよう指導してください。 ※本情報は医療専門家による診断や治療を代替するものではありません。

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