掌蹠膿疱症は免疫系の異常で発症している可能性
掌蹠膿疱症は手の平や足の裏に膿疱ができる病気。膿疱は水疱の内容物が膿みになっているものです。一度かかると、慢性化して治りにくい皮膚疾患として知られています。一般的には原因不明とされていますが、掌蹠膿疱症が免疫系の異常によって発症する場合もあるのです。
掌蹠膿疱症は喫煙者に多い病気
膿疱は通常、細菌など病原体の感染によって生じるもの。しかし、掌蹠膿疱症の場合は細菌が見つからず、自らの免疫を受け持つ白血球の一種である好中球といわれる免疫細胞が見られるのが特徴です。
掌蹠膿疱症は周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返します。足と手のほかにスネや膝にも皮疹が出ることも…。皮疹は小さな水疱が次第に膿疱に変化。その後、かさぶたとなり、皮膚の角層がはげ落ちます。
掌蹠膿疱症の原因は現在のところ不明です。病巣感染や金属アレルギーを原因として重視する考え方もあります。また、喫煙者に多い病気です。
掌蹠膿疱症は免疫系の異常
ただし、膿疱から免疫細胞が見られるとおり、掌蹠膿疱症は一種の免疫系の異常であることもあります。そして、その原因として注目されているのが「口呼吸」なのです。
のどにある扁桃は、病原菌などの異物を最初に攻撃する免疫組織。免疫組織は扁桃だけではありません。全身のリンパ組織の中で、扁桃だけが体の外部に存在しています。
そして、口呼吸で病原菌が日常的に直接のどに入ると、この免疫組織がダメージを受け続けることに…。扁桃がダメージを受け続けると免疫システムが疲弊してしまうため、免疫系の異常がおこりやすくなるのです。
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