長寿の秘訣「腓腹筋」を鍛えるつま先立ちスロー体操
下半身の筋肉、とくには「腓腹筋」は長寿の秘訣。下半身の筋肉をしっかり保つことは動脈硬化の予防につながるからです。そこで腓腹筋を老けさせない「つま先立ちスロー体操」を紹介しましょう。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。
腓腹筋は歩くだけでは鍛えられない
1年で1%ずつ衰えていくといわれる下半身の筋肉。なかでも、とくに衰えやすいのが「腓腹筋(ひふくきん)」です。腓腹筋というのは、ふくらはぎの筋肉。かかとをけり出して体を前に運ぶときに使われます。
腓腹筋が衰えると速く歩けません。そして、最近のデータでは、歩行速度が遅くなると寿命が短くなるという報告もあります。これは筋肉が衰えて血流を増やそうとすることによる動脈硬化が原因です。
このように腓腹筋は非常に重要な筋肉ですが、普通に歩くだけでは鍛えられません。かかとを上げてけり出すように歩いたり、中腰で踏ん張ったりしなければ鍛えられないのです。
腓腹筋を老けさせない体操のやり方
そこで、どこでも簡単に腓腹筋を鍛える方法を紹介しましょう。腓腹筋を老けさせない「つま先立ちスロー体操」です。
まず両足を肩幅程度に開きます。グラつかないようイスの背もたれなどに片手を置いて体を安定させてください。この状態から、ゆっくりとつま先立ちをしていくのです。
つま先たちをしてくるとふくらはぎに張りを感じて、太ももにも力が入ってくるはず。この状態こそが、腓腹筋と大腿四頭筋が使われている状態です。力がしっかりとかかったあとでゆっくりとかかとを戻してください。
10~20回を1セットとして、1日2セットくらいが目安です。程度は人によりますが、時間をかけて少し高めに上げることで筋肉への負荷は強くなります。ふくらはぎがつりそうなときは、ゆっくりと伸ばしてマッサージしましょう。
■8月12日放送『みんなの家庭の医学』
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