ホットフラッシュの症状を改善する3つの対策
更年期障害でもっとも一般的な症状が「ホットフラッシュ」。それまでにはなかったような大量の汗の出方をするため、ホットフラッシュがきっかけで更年期障害であることに気づく人も多いといいます。さっそくホットフラッシュの症状を改善する3つの対策を紹介しましょう。
ホットフラッシュの原因は自律神経
更年期障害とは、閉経を挟んだ前後5年間におきる女性特有の体の不調です。ほてり・吐き気・イライラ・無気力、さらには睡眠障害など、その症状は200種類以上にもおよびます。なかでも、もっとも一般的な症状が「ホットフラッシュ」。目の下や鼻の下、首筋や髪の生え際などに、いきなり流れるように汗が出てきます。
そもそも更年期障害は、卵巣の機能が低下することによるエストロゲンの減少などが原因。これによりホルモンのバランスが崩れることにより、自律神経の乱れがおこるのです。
このホットフラッシュも、血管系の自律神経の乱れによっておこります。自律神経は血管を収縮・拡張させる働きがあります。そして、おもに上半身の血管を取り巻いている神経が興奮状態になって「のぼせ」「ほてり」「発汗」などがおきるのです。
規則正しい生活がホットフラッシュを改善
自律神経には、活動時やストレスを感じるときに活発になる「交感神経」と、リラックスしたときに活発になる「副交感神経」があります。そして「自律神経の乱れ」とは、交感神経が優位になっている状態のことです。
つまり、ホットフラッシュや更年期障害を改善するには、交感神経と副交感神経のバランスを保つことが効果的といえます。
自律神経のバランスを保つには、それには規則正しいリズムのある生活をすることがもっとも大切です。朝食を抜かずに決まった時間に3食きちんととり、夜は十分な睡眠時間を確保します。
ホットフラッシュを改善する3つの対策
さらに、自律神経のバランスを保つ3つの対策を紹介しましょう。ポイントは、副交感神経を高めるためにストレスをなくして、リラックスすること心がけることです。
1つめは「どんどん外出して社会と接すること」。人とおしゃべりをしたり笑ったりすることが、ストレスを軽減してくれるからです。また、無理にでも笑顔を作ることがリラックス効果を与えてくれます。
2つめは「体を動かすこと」。運動の習慣がなかった人は簡単なストレッチやウォーキングから始めるのもよいでしょう。ハイキングや山登りなど、自然の中でできるものも効果的です。美しい自然の中にいるだけで、リラックス効果があり、ストレスが発散されます。
3つめは「半身浴」です。ぬるめのお風呂で半身浴をすることは、心身ともにリラックスする効果があります。副交感神経が優位にはたらき、血管がひろがり呼吸も深くなります。
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